ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

子供達の変化。

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近所の市営プール

 

ロックダウン緩和と共に、一気に夏になったようだ。

週明けに娘の怠慢が酷くなり、止む無くタブレットの時間制限をする事にした。

ギムナジウムから希望制で夏期講習に参加したい人は申し込みを促す通達が来た。フランス語は私達は2人とも助けれないし、数学は夫が説明しても理解できないという。

その内、エスカレートしてきて、夫も娘も喧嘩腰になって勉強をする羽目になってしまうのだ。

結局は本人が自覚しないとどうする事もできないのだろう。

それで夫と娘と相談して、夏期講習に参加申し込みをした。

バイト君であろうが元教師であろうが、少なくとも分からない親に喧嘩腰で教わるよりはマシだと思うのである。

 

翌日になって、娘が昼頃に一度帰ってきた。私の顔を見るなり

「倅君、クラスメートの男子と一緒に学校の側のベンチで宿題をやってたよ」

と言うではないか。驚いていると、

「その後、2人でプールに行く予定なんだって」

と続けるので、呆れるやら驚くやら。

 

そのクラスメートの男子M君はトルコ人で近所に住んでいる。

以前このブログにも書いたジャイアン君とも仲良しだった。

 

chiriyama-nikki.hatenadiary.com

 

M君はジャイアン君がいなくなってからは、ヘリコプターママの息子と仲良くなってはいたが、基本的に倅とはずっと仲良しのようだ。

母親から話を聞くに、どうやら彼も倅と同じ注意欠陥多動性障害があるらしい。少々複雑な家庭環境もあり、母親に会うと、毎回彼女の愚痴に付き合わされる。良い人なんだけどね。

 

その彼から週明けにプールに誘われたが、習い事を理由に断った。

その翌日は誘われないだろうと思っていたら、2人で宿題をしてから一緒に行こうという事になったというではないか。いや、私、聞いてないんですけど。

娘がまたギムナジウムに行く頃に倅が帰宅してきた。

M君も一緒だった。

 

「宿題が大体終わったからプールに行っても良い?」

「ちょっと待ってね。まずM君のお母さんと電話で話さないといけないからね」

それで聞いてみると、案の定、どうやら子供達2人で勝手に取り付けた約束だったようだ。

今はコロナ禍で予約制になるから、まず予約をしてみてからでないと無理なんだよと話しても、余り理解できないようだ。

しかし流石は注意欠陥多動性障害の積極性奇異型児の2人である。

自分達がやりたいと思った事はすぐに結託するらしい。

我が家は宿題や課題を済ませないと遊べないようになっているから、恐らく倅がそう話したのだろう。(M君は遊びから帰って宿題を済ませるから、寝るのが随分遅くなると母親が嘆いていた)

「宿題をやった」

と話す彼等は誇らしそうに見えた。

 

結局、大家族のM君達と一緒に私も同行した。

小4の娘さんがドイツ人の友達を連れてきていた。

総勢子供6人と大人2人で市営プールに馳せ参じた。

娘さんは街中にある女子校のレアルシューレに9月から通うらしい。トルコ人の多くは中学に進むので、彼女は友達に進学先を言えないのだそうだ。唯一、同じ学校に通う事になるドイツ人女子にしか話せないと言っていた。

※※ドイツではギムナジウムは高等中学校とされ、卒業後は大学進学する子が殆ど。レアルシューレは近代語や自然科学の学科を強調する学校で、卒業後は専門学校に進む子供も多い。中学校は卒業後、職業訓練を受けるようになる。

 

「でもね、うちの娘の友達の母親は貴女みたいに電話で聞いたり、一緒にお茶したりしないのよ。娘の友達は勝手に来るだけなのよね」

私は娘の友達の母親は一応知っているし、大抵は電話でアポを取ってから娘も遊びに行く。なので、そういう親もいるのかと少し驚いた。

子供達に付き合って、毎日外に行かなければならないのが苦痛だと言っていた。

それでも9月からM君は学童に入るし、娘さんも街中の女子校に通う。3歳の末っ子君は幼稚園だし、秋からは少し休めるのではないだろうか。

 

長男君は小学校の隣の中学校に通っていたが、オンライン授業が困難を極め、学校側と掛け合った結果、別の学区の中学校に移った。そこは外国人の子供がとにかく多いので、先生も理解があるから正解だと言っていた。

 

ジャイアン君の親とも面識があるそうで、実は彼は特別支援学校に転校したと言っていた。つまり彼も倅やM君と同じタイプのようだ。てか、多過ぎないか・・・そういう児童。。。

 

家に帰宅すると、娘はちゃんと宿題、課題を全て終えていた。

タブレットの時間制限は必要なくなってしまった。

今日だけでなく、成績が安定するまでは、その調子でやってね。

 

 

 

ツメが甘い。

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最近の夫は張り切っている。

週末は原因不明の頭痛に悩まされていた彼だが、ある時、耳鳴りと高血圧がえらい事になり、それ以来、自分で健康管理をするようになった。

こうと決めたら頑固なドイツ人なので、毎日血圧を幾度となく測り、しっかりエクセルに記入。血圧が高くなった時に気付いた点まで書いている。

ある時なんか

『妻にムカついた』

と書いていやがった。まあ、良いけど。

 

昼休みも可能な限り、歩いているようだ。

夫の会社は田舎にあるので、のどかな田園風景を毎回フェイスタイムで見せてくれる。

大抵、ちょい遠目のローマ人の記念碑まで行って、その後は会社に帰るようだ。

 

歩くと気持ちが良いのだろう。

更に家族がそれを見て喜ぶのが嬉しいのだろう。

益々張り切っている。

「歩いたら汗をかくから、それを拭く為のタオルが欲しい」

と言うので、早速渡してあげた。

 

その後、買い物から帰るとタオルを忘れて会社に行ってしまったようで(汗)、ツメが甘いなと思っていたら、暫くして露店で買った苺を持って帰ってくれたので、無事にタオルを渡せれた。

 

このまま少しずつ痩せていって血圧も安定して欲しいものだ。

 

余談ですが、、、

耳鳴りと頭痛は最近ないようです。

夫には90歳まではせめて健康で生きていてもらいたいと切実に思っている。

 

夫が凹んだ話。

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夫が毎朝、倅を登校に連れて行ってくれる。

倅の小学校は、歩け歩け運動を推進しており、二重駐車に伴う危険性の関係で親タクを快く思っていない。それで夫も一緒に歩いていくのだ。

こういう時、学校が近いとありがたい。

 

さてそんな夫だが、倅のクラスメートの女子に

「あなたは倅君のおじいちゃんですか、それともお父さんですか」

と尋ねられたらしい。

しかも敬語だったから余計に落ち込んだそうだ。

 

夫が40代後半の時に倅は生まれた。

夫の同級生でも、既に「おじいちゃんになった」人もいるくらいだから、そう勘違いされても仕方がない。

大体、私も高齢出産だし。それより年上の夫なんだし。

こういう時、アジア人って得しますね。

大抵は若く見られるw

しかも私は家で定期的に白髪染めしているし。

なので、そんな風に言われた事は一度もないが、夫の場合は老け顔なのか、それとも髪の関係か知らないが、よく「祖父」だと勘違いされる。

 

個人的には、男性の白髪頭はセクシーだと思うので、このままで全然OK。薄いのも大丈夫。

心配なのは太り過ぎで体に負担がかかる事なので、これを解消してくれたら万々歳だよ。

Smoky George

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こちらのビール、なんと2020年に欧州で1位に輝いたのだそうです。

www.rittmayer.de

 

夫は仕事でこちらの会社と縁ができた。

オーバーフランケンに位置するHallerndorfは自然の恵が豊かな村だ。

そこで熟成されたビールが栄光を手にした。

欧州ナンバーワンなんて、一体どんな味なんだろうと、普段全然ビールを飲まない私達がおこがましくも飲んでみた。

 

無茶苦茶、スモークの風味を効かせていました。

 

夫は

「風味が良くて美味しかった」

そうです。

 

渋めの男性が好みそう。

 

◆◆おまけ◆◆

こちら村役場前です。

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ある日曜日の朝。

やっとロックダウンが緩和された。

夏休みは何処に行こうかとか、ドイツ人はウキウキしながら過ごしているだろう。

テレビのコマーシャルでも旅行会社やホテルで賑わっている。

 

私達は出不精なので、あまり何処にも行かない。

もし長期で行くとしたら、義母の住んでいる街か日本帰国くらいだ。

子供がいない時は、ちょこちょこ旅行はしたが、2人とも、どうやら疲れてしまうようだ。

ドイツには素敵な場所が山ほどあるし、日帰りで行くだけで充分だと思ってしまうのがいけないのかもしれない。

本当は今日はオーバーアマガウにでも行こうと夫が提案していたのだが、あちらは天気が悪くなるようなので諦めた。

では市内のプールはどうだろうと検索してみると、これも予約で満杯になっていた。

野外のプールはまだ水温が低いので、風邪をひいてしまってはいけないからと夫が倅を説得していた。

 

そんなわけで、今日は夫と子供達は苺の露店まで散歩がてら行っている。

 

chiriyama-nikki.hatenadiary.com

 

お陰様で少しずつ体重も減り、血圧もまだ高いものの、一時期に比べ安定してきた。

夫は会社での昼休みにも歩いているらしい。

やっと自分で健康管理をしてくれるようになったかと思うと感慨深い。

 

 

昨日、イタリア系アイス屋で食べたスイーツ↓

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Brioche siciliana

アイスは2種類選べれる。

私はハーゼルナッツとピスタチオで頂いた。

こちらでは、アイス屋は大抵イタリア系が経営してるんだけどね。

イタリア語の響きって気持ちが良いんだよな。

 

 

 

 

 

夫婦喧嘩。

 

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間違えて下書きに戻したら、そのまま消えてしまったので、再投稿します。m(_ _)m

 

夫婦喧嘩は本当に下らない事から発展する。

よく喧嘩した事がないとのろける人がいるが、そういう人は心の底から尊敬してしまう。私は人間修業が全くもってできないので、結婚生活が長くなった今でも死ぬ程下らない事でしょっちゅう喧嘩してしまうのだ。

 

今日もそんなわけで喧嘩してしまった。

その後、何処かへ行ってしまった夫からフェイスタイムがきた。

 

「君にそっくりな絵の本を見つけたよ。買って贈っても良い?」

いいわけねーだろ!!!( *`ω´)

 

でもちょっと心惹かれる絵だったから、いつかこっそり立ち読みしてみようっと。

 

 

 

これはこれで尖ってる。

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娘は現在13歳。思春期真っ只中である。

同年代の子を持つお母さん達とも我が子の豹変ぶりを話す機会があるが、子供達を昔から知っているだけに、そのギャップに驚く。

それはうちも全く同様のようで、その後、皆で溜め息をつきながら、思春期が過ぎ去るのを耐えるしかないと互いに励まし合っている。

 

全面的対面授業、つまりは普通登校になって1週間が経った。

娘が夕食後に、街中の女子校に通っている友達の話をしてくれた。

家から歩いて5分もかからない所にある市電に乗らず、徒歩13分の駅から電車で街中にある学校まで通っているらしい。

市電の方が交通の便が良く、待ち時間も少ない。更に降りてから学校までも非常に近くて便利なのだが、友達は「クールだから」、わざわざ遠く少々不便になってしまう電車で通うのだそうだ。

その為、家を出る時間も以前より15分程早くなり、必然的に起床時間も早くなってしまう。

彼女は毎晩3時くらいまで起きていて、tiktokをしたり、ダークファンタジーな日本のアニメを観たりして過ごしているらしい。

お化粧をして髪も一部分だけ染めて服装もブラックな感じで決めているらしい。

死んだら、天国か地獄のどちらに行きたいか尋ねると、即答で地獄と答えるのだそうだ。

更には既に親公認?の恋人がいるとかで、しかもお相手は同性なんだそうだ。彼女は自称バイセクシュアルとの事なので、完全に百合に走っているわけではないらしい。

 

随分前に彼女のお母さんと話した時に、

「うちの子は惚れっぽいから、男女共学より女子校の方が安全」

と言っていたが、この話を聞く限りは大した効果は得られていないように思う。

因みに、その女子校では、放課後になると、他校の男子達が校門の前で自分の彼女が出てくるのを待っているそうなので、女子校だから男女交際が不可能というわけでは全くないようだ。

 

友達である娘にはいつも通りだし、その親の私にも礼儀正しい。

性格が悪くなるのなら困るけれど、そうでもないらしい。

はしゃぎたい年頃なんだろう。

 

うちの娘はどうなのだろう。

「結婚したい」

なんて今から言ってる割には、色めいた話は全く聞かない。

まだ13歳なんだから・・・と私なんて思うけど、こちらの子供達の性への目覚めは随分早いので、小学校時代から、色恋沙汰に巻き込まれているケースだってチラホラ聞く。

いいなと思う男子はいても、娘の場合、博愛主義なキャラクターが災いしてか、全くそういう方向には行かないようだ。

いや、今から行かなくても良いよ。マジで。

 

クラスメートでムカつく女子が、走り幅跳び用の砂場に自分が作った砂の城をわざと壊したと怒っていたが、そこにわざわざ作るあんたも良くないのではと言ってやった。

その女子とはグループが違っていたので、娘が作っていたなんて知らなかっただろうし。

「でも手前に作ったんだよ。それに他の子は皆壊さないように跳んだのに」

と怒っていたが、誰が作ったか分からない砂の城を壊さないように跳んでいた子達に感謝しながら、壊してしまう子もいて当たり前だと話した。

 

取り敢えず、娘の場合はもう少し先になりそうで、ちょっと安心した。

 

 

 

素麺に思う。

今週のお題「そうめん」

 

昔、仲が良かった友達に素麺好きがいた。

普通の冷やし素麺か、にゅう麺くらいしか食べた事がなかったので、彼女が作る素麺メニューに驚かされた。

 

うちの実家は昔、飯屋を経営していて、夏には素麺をよく出していた。

少し甘みのある自家製の麺つゆにすりおろした生姜、ゴマ、ネギを加えて食べた。この麺つゆの味は、何度作っても未だに再現できない。とにかく美味しかった。

にゅう麺の方はうどん出汁で頂いた。さっぱりしたい時によく作ってもらった。

 

結婚してドイツに住んでいる。

時々、アジア店で買って、子供達と一緒に素麺を食べる。

子供達はスタンダードな冷やし素麺が好きで、暑い時には、そればかり作る。

 

子供が日本語補習校に通い始めて、少し時間が持てるようになった頃、昼食の為、夫と2人でベトナム料理の店に行き、そこでベトナム風合え麺を食べて以来、そこに行くと、いつもそれを頼んでしまう。

 

ある日、家でも米麺(ブン)の代わりに素麺でやれば良いかもと思い立ち、ベトナム料理屋のブンの合え麺を真似て作ってみた。

個人的には結構美味しくできたと思って満足したが、子供達からすると、そういう冒険はやめてほしいらしく、次はいつもの冷やし素麺を作ってくれとお願いされてしまった。

 

なかなかうまくいかないものだ。

 

まあ、それでも。

いつか私が実家の飯屋の麺つゆの味を再現できるようになるまで、スタンダードな冷やし素麺を作っても良いのかもしれない。

子供達が自立して家族を持つ頃には、作り続けた私の麺つゆの味が、彼等の中の素麺の思い出になるのだろう。

 

 

 

 

 

 

蓼食う虫も好き好き

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同じ独日カップルの知人がご主人の話をしてくれた。

ふとベッドの大きさを知りたくて、ご主人に聞いてみたらしい。

するとご主人はおもむろに12cmの定規を持ってきて測り始めたのだそうな。しかし12cmだから、なかなか上手くいかず、何度も測り直したのだという。

 

そうか、亭主族の性格ってあるよな。

 

私の友達に、好みではない男性と一緒になってしまう人がいる。

本人はそれが嫌で離婚するのだが、何故かそういう人と縁があるのか、毎回結婚する相手は似たようなタイプなのだ。

無意識でそういう人を選んでしまうのかもしれないが、彼女の性格を知っている私を含む周りは、

「やめた方が良いよ。だって貴女の嫌いなタイプじゃないの」

と忠告するが、必ず言い訳をして結婚にこぎつけている。そして結婚後、激しく後悔し、離婚をしてしまうのだ。

どんな相手であれ、心底惚れているのなら幸せなんだろうが、本人は嫌で仕方がないというのだから、これはこれで不幸だなと思う。

 

上にあげた知人の場合はどうだろう。

以前お見かけしたところ、神経の細かそうな大人しい感じのご主人で、奥さんである知人はいつも頼りないと怒っていたが、たまに聞く噂から、結構上手くいってるのではないかなと思う。

案外、姉さん女房の彼女が、上手く彼を掌で転がしているのかもしれない。

 

うちの夫はどうだろうか。

上記の漫画の通りの結果となった。

 

他の人はどうなんだろうと思って、妹に質問してみた。

後日、結果報告がきた。

妹のご主人(義弟)の場合は、畳のサイズを把握していたので、そこから長さを導き出していた。

 

成る程ね。

日本には畳があるから、確かに把握しやすいね。

 

 

 

 

招き猫から脱線した話。

今日は子供達のセルフコロナテストをしない日だ。

つまり、コロナだったら8時過ぎに帰ってくるかもしれないという心配がないので、朝早くから少々遠い場所にある大型スーパーに行ってきた。

最近運動不足だったので丁度良い運動になった。

 

そのスーパーにはLOTTOの店も入っていて、そこにこんな物が!

 

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少し前までアジア店くらいしか見かけなかったのに。

どうやら知名度が上がっているらしい。

 

もう20年くらい前からアジアンブームだし、普通のスーパーにだってカップヌードルや醤油や海苔が置かれるようになってきたのだから、招き猫だって、そりゃ進出するわな。

しかも、しっかり日本語で『招き猫』って書いてある。

 

今でもたまに見かけるけど、昔はもっと日本も中国も韓国もごちゃごちゃな認識を持たれていた。

パッケージの上に書かれている文字が、なんとなくアジアの何処かの文字っぽい形を成していて、それで「これ一応アジア物だからっ」と主張しているようにも見えた。

そういえば、エホバの方々がたまにうちのインターフォンを鳴らすのだが、私の顔を見ると、おもむろに彼等が「これだろ」と思う言語に翻訳されたパンフレットを差し出してくれるのだが、大抵はヒンドウー語のような文字の羅列で読めない。

 

大昔、まだこちらで学生をしていた頃、大学に向かう市電の中、たまたま近くに座ったおばちゃんが

「あんた、何人?中国人?」

と話しかけてきて、日本人だと言うと

「ああ、そうなの。私達ヨーロッパ人から見たら、アジア人は同じに見えるから分からなかった」

と笑うので、私も笑顔で

「全然構いませんよ。それは私達も同じです。貴女がドイツ人なのかイギリス人なのかフランス人なのか見分けがつかないのと同じですから」

と話したら、一瞬、気まずそうな顔をしていた。

それから彼女は以前中国に行った事があって、それで私に話しかけたのだと教えてくれた。私も独身時代に中国に旅行した事があったので、それから大いに話が盛り上がった。

 

日本の知名度も、昔以上にクールジャパンや日本食文化と共に良い意味で上がっていっているのだろう。今では若い世代でも親日家多く、そして日本と他のアジア諸国をごちゃ混ぜにする人も少なくなってきているように思える。

 

我が家の招き猫達↓

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 太陽光で手が動きます。

ミュンヘンの日本ショップで買いました。(白が娘用、黒が倅用です)

 

 

 

 

 

 

 

普通登校1日目。

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今日から我が街の学校は普通登校となった。

つまり全面的対面授業だ。

今迄ずっと基準値が高く、登校できても分散登校くらいだった。

なので、せっかく7年生でクラス替えをしても、新しくクラスメートになった子供とは殆どよく分からない状態で、このままほぼ1年いってしまっていた。

夏休みになるまでの2ヶ月間、基準値がこのままの状態なら、やっとクラスメートと面識が持てれるようになる。9月からは8年生へ進級となり、このクラスが継続されるのかは疑問だが、コロナはこういう日常すらも遠退けていたのだと思うと、腹ただしい。

 

昨夜はナーバスになっていたのか、夜中の2時半に娘が、明け方の4時に倅が寝室にやってきて

「眠れない・・・」

と私の布団に潜り込んだ。

お陰で私は布団から早々に追い出されてしまった。

 

7年生は日本でいうところの中1となり、その頃には身体的にも成長してくる子供も多いのではないだろうか。

娘の場合は、1年で身長が一気に8cm程伸びた。足のサイズなんか4サイズもアップした。身長も足のサイズも、とうに私を抜いてしまったが、あともうちょっと背は伸びそうな気がする。

久々に会う友達も驚いていたという。

娘がそうなんだから、クラスで小柄な男子なんかも、1年でタケノコ並みに大きくなっているかもしれない。

「それはもうちょっと先になりそう」

と、下校した娘が言っていた。

 

一方倅は、フェイスタイム中の実母と今か今かと待っていたら、予定より随分遅く帰宅してきた。

道草をしながら帰ってきたようで、手には摘まれた花があり、玄関先まで迎えに行ったら手渡された。

休み時間には、クラスメート達とゲームをして遊んだらしい。結構最後まで勝ち残ったんだと嬉しそうに教えてくれた。

取り敢えず、今日は楽しく過ごせれたようだった。

 

◆◆おまけ◆◆

倅の習い事に付き添った。

市電とバスを乗り継いでいく場所にあるので、行くだけでもちょっとした遠足気分だ。

先生に疑問点を質問してみた。

今回は週2で通えるとの事。(コロナ禍中は週1しか通えなかった)

そしてクローゼットやトイレも使用可能だと言ってもらえて嬉しかった。

 

しかし今日は暑かった。

倅の稽古中は近くを散歩したが、FFP2マスクを着けていると流石に酸欠になりそうになったので、外では外していた。

近所のガソリンスタンドで塩分が入った飴を急遽購入して舐めないと、熱中症になりそうだった。 

 

そこで発見!

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放し飼いをしているらしい。

 

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っでか!

 

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今日は雨降りの予定だったけれど、朝から晩まで雨に遭わずに済んだ。ありがたやー


 

『君の名は。』と『天気の子』の感想

週末はこちらでは雨が降っていて、どうやら来週いっぱいまで続きそうだ。

せっかく来週から普通登校となるのに、と子供達が少々不憫でならない。

 

新海監督の『君の名は。』を観た後に、同じく同監督作品の『天気の子』を観た。

どちらも甘酸っぱい青春を感じるような作品だった。

『君の名は。』は、ドイツでもDVDが販売されていた気がする。そしてアニメファンの中では、結構話題になっていたように思う。対する『天気の子』は、認知度が低い。

 

なんの先入観もなく観た感想から話すと、『天気の子』の方が良かった。

『君の名は。』を始めに観たから、主要人物達のその後も、ほんの少し『天気の子』に触れている部分もあったからかもしれないが、二重に得した気分になったのは間違いない。

『君の名は。』で、3年前に三葉が滝に会いに行くクダリは、少々違和感があるにせよ、2人がやっと出会えた事への感動に涙したものの、それでも個人的には『天気の子』の方が面白かった。

 

最近のアニメ映画では、声優ばかりではなく、芸能人や俳優や女優を起用する事が多く、申し訳ないが、主演の俳優陣の下手さにガッカリしてしまうケースが多いが、それも殆どなく観れた。

特に、どちらの作品も主人公の少年役に関しては始めから適役だなと思えたし、ヒロインの方も徐々に耳が慣れていけた。(神木隆之介さんは声優でもあるようだが、ジブリ系の作品に多く出ているので、個人的には立ち位置が少々異なるのだよ。)

ベテランの女優さんや人気のある俳優さんも、重要な役をそれぞれの映画でこなしていた。

特に『天気の子』の須賀さん役の小栗旬さんがこんなに上手いとは。素朴で軽薄で、それでいて、ぶっきらぼうな優しさが出ていた。

 

脇を固める声優と主演の女優や俳優が一緒に演じると、とかく主演の下手さが悪目立ちするケースが多いのだが、監督の意向なのかどうかは知らないが、声優が上手く主演の人達をフォローしていて、そこにも好感が持てた。

『君の名は。』の声優は、島崎信長さんや悠木碧さん、そして『天気の子』では梶裕貴さんが出ていたが、皆さん、普通にアニメで主役をバンバン演じていらっしゃる凄い人達なんだよ。

そんな人達が俳優陣を食う事なく上手くフォローし、違和感なく1本の映画を一緒に作っている。

勿論、声の出し方が違うので、直ぐに分かるのだけどね。

それでイライラせずに安心して観る事ができた。

チョイ役ではあるが、『天気の子』で野沢雅子さんの声が聴けたのは、超ラッキーだった。

市原悦子さんが『君の名は。』でヒロインの祖母の役で出ていて、大御所を引っ張ってきたー!!っと、心で叫んでいましたとも。

 

さてそんな2作品だが、日本独特な『不思議』に若い男女の恋愛を絡めた上に美しい情景、親しみやすい作画で共感を呼ぶ。そしてここぞという所で主題歌や挿入歌が流れ、上手い演出だなと唸ってしまう。

 

どちらの作品も一旦絡んだ糸が切れて、東京という大都会でまた数年後に繋がる経緯を描いている。

どんなに困難であっても、運命の導くままに、縁があるならまた会える。

純粋に、あなたが好きだという気持ち。

青春だなあ・・・

 

 

 

君の名は。

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天気の子

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日常が戻ってきた。

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街で見かけた蛙様w

 

どうやら、来週からバイエルン州も全面的に緩和となるようだ。

今週初頭から少しずつ、閉まっていた店が開店していたりして、街も心なしか活気ついているように見えた。

そして昨日、普通登校を色々な街の学校が通達していた。

特に、国境近くの街に住んでいる友人の喜びは計り知れない。

彼女の子供は今年に入って、たった1回しか登校できていなかったので、本当に嬉しそうだった。

今迄テイクアウトくらいしかできなかった飲食店も人数制限はあるものの、ビアガーデンが開いたり、オープンエアで映画も観れるようになってきた。

 

さて我が街の子供達が通う学校も、基準値が50以下となったのを受けて、晴れて普通登校となった。

もっと休みが欲しいのかもしれないのか、子供達は少々複雑な顔をしていた。

確かに学校より家の方が居心地が良いのも分かるけれど、同年代の人達と一緒でないと学べないものだってあるので、苛めや変な問題(黒い噂もたまーにあり、それで退学した子供もいる)があるわけではないのなら、義務教育は受けるべきだと思う。

暗い青春時代を送った私が言うのだから、ある程度の間違いはないよ。

その代わり、何か問題があったら、必ず私達に言うんだよ。一緒に解決していこう。

 

さてギムナジウムでは、OPマスク着用が来週から義務付けられるようになった。小学校では推奨となっているが、必ずしも着用しなければならない事はないらしい。今迄は布マスクで良かったのにな😩

大人は相変わらずFFP2マスク着用である。

週2回、月曜と水曜にコロナテストを学校の指定された場所で受け、これで陰性だったら、教室に行き、授業が受けられるという事になる。

小学校の場合は、各教室でコロナテストをするようになる。これはプフィングステン休暇前と同じ手順であろう。

ギムナジウムでは夏休みに補習授業を計画しているようだが、まだ予定は未定のようだ。

まあ、一部の先生を除くと教育熱心な方ばかりではないので、結局計画倒れとなりそうな気がする。話によると、一応これは国からサポートが得られるようだが、休暇に命を賭けているドイツ人が多いからな。どうなる事やら。

 

娘はマスク越しではあっても、7年生になってクラス替えをして初めて全クラスメートと対面するようになる。

7年生(中2)と言ったら、そろそろ男子の背が高くなってきて声変わりもしていたりするだろう。娘だって、かなり大きくなったのだから、カメラ越しでは分からないような変化もあるだろうなと思う。

 

そうそう、子供達には日本の某武術を習わせているが、ロックダウンで暫くは閉鎖されていた。

娘の方は学校の体育館の一角を借りているので、体育館の使用許可が下りれば、そのまままた通えるようになる。

倅の方は昨夜HPを見てみると、来週から道場が開くと書かれてあった。

但し、人数制限、マスク着用義務、組みせずにするだけの稽古をするとあった。

申し込みが必須とあったので、早速申し込みをした。

倅が通っていたコースは週2回だったが、1回でも通えたらと思っている。

 

実は倅は武術の型を覚えるのが苦手で、今はそれ程やりたいわけではないようだ。

別にどんどん上達して才能を伸ばして黒帯を目指して欲しいとは思っていない。しかし、武術を習っている人は危険を回避する能力に長けているという話を聞いた事があり、倅や娘には必要かなと思い、できる限り、通えるようにしている。

「帯の色が変わる度に、息子が周りから一目置かれるようになった。からかわれる事が無くなった」

とは同じ武術を家族で習っている友達の言葉。

倅も体と心を鍛えてもらえたらと思っている。

 

近所にはボルダリング場があり、そこも人数制限はあるものの、コロナテスト無しで入場できるようになってきたので、娘が帰ってくるまでの間に、倅と一緒にそこにもまたいきたいものだ。

 

今回は果たして何処までいけれるかな。

いや、今はもうそれは考えまい。

今はただ、自分ができる事を精一杯するまでだ。

 

 

 

 

兵役ってやつは・・・

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ドイツは2011年まで徴兵制度があった。

満18歳になった男子は兵役に就いていた。

西と東、そして徴兵の種類によっても期間が変わってくる。

夫は3年間の兵役に就いたらしい。

夫曰く、兵役によって、自分の人格が変わったらしい。今の温和な性格は兵役によって培われたのかどうかは定かではないが、徴兵制度がない日本から来た私にとっては、なんだか不思議な感じがする。

昔は、街でも徴兵から帰ってきた若い兵士の兄ちゃんが電車やバスに乗っているのを見かけたものだ。

徴兵制度の代わりに、福祉施設に準ずる男子もいた。

高齢の義両親の為に食事を運んでくれたり、老人ホームや障害者施設にいる人達のお世話をしたりしていた。

 

さて、そんな徴兵先での話。

夫と同僚が、射撃訓練前に任務につき、的がちゃんと作動するか5m遠方から射撃して確認していた時の事だ。

あろう事か、まだ終わってない内から、100m後方からうつ伏せになった状態の訓練兵が的に向かって撃ち始めたのだ。

 

こ、怖すぎじゃん!!!

 

どうやら迷彩服を着ていた為、100m先からだと見えにくかったらしいが、それにしても弾がいつ当たるとも限らない状態で、夫達はすぐさまうつ伏せになり、状況が収まるまで待つしかなかったという。

 

その内、1つの銃弾が的に当たり、それが跳ね返り、自分の鼻先で土に埋まってしまった。

命拾いをした記念に持って帰って、ペンダントにしてもらい保管していたのに、いつの間にか義母に捨てられていたらしい。

夫は落胆したそうだが、話を聞いた私としては、夫と義母の両方の気持ちが分かるだけに何とも言えなかった。

 

兵役に就いていたからというのもあってか、夫は割と戦争物の映画をよく観る。

1番好きなのは『プラトーン』で、テレビで放送される度に必ず観ている。

 

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ドイツでもキム・フランクという歌手が、若い時にNVAという映画に出演して、ドイツ国内でちょっと話題になっていた。

 

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こちらは徴兵制度に就いた青年達が主役の映画で、皮肉たっぷりに描いている。

 

ともあれ、徴兵制度が無くなったドイツなので、こういう話を時々聞かせてもらえるのは、貴重だなあと思うのである。

 

 

Fronleichnam

今年の祝日、聖体の日は6月3日だ。

こちらもご多聞に漏れず移動祭日となるが、三位一体の主日の後の木曜日が祭日となり、カトリックの州のみで、プロテスタントの州に住んでいる義母の街は平日である。

 

そんなわけで、我が家は夫が休みとなりはしたものの、彼の仕事関係で家族でニーダーバイエルン地方に朝から行ってきた。

天気が良いので、 アルプス山脈が見れるかなと思っていたが、無理だった。残念

 

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アウトバーンからの景色

 

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やっぱりザクセンに行く道すがらとは違いますね。

 

 

目的地には1時間半ほどで到着。

夫が用事を済ませている間に、私達はその辺を散歩した。

 

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子供は元気だねー

 

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頭隠して尻隠さずの逆バージョン

靴紐を結び直していたらしい。

 

 

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娘が見つけた四葉のクローバー

 

日がよく当たるから、大きなクローバーが沢山あった。

 

日本の母とフェイスタイムをした。

どうやらコロナのワクチン接種をしたらしい。

何を接種したのかを忘れてしまったのだそうな。母よ・・・(汗)

「ちっとも痛くなかった」

との事なので、ひとまず安心した。

 

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丁度お昼時になったので、ビアガーデンに行こう!

 

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Bierparadies

夫お勧めのビアガーデン『ビアパラデイース』(ビアパラダイス)。

予約制だったら諦めるつもりでいたが、4人で13時までだったら大丈夫との事で入れた。

最近はテイクアウトくらいしか無理だったので、緩和されてきて、本当に嬉しい。

 

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木の壁にあった温度計

いやー気温が一気に高くなったな。

 

沢山の人が入ってきた。

バイエルンの民族衣装を着ていたカップルもお客でいた。

ウエイトレスさんが御国言葉で応対してくれた。可愛らしい。

「Ja(はい)」

「シー」

と言っていたので驚いた。イタリア語っぽい。

 

そういえば、ネルトリンゲンでは、

「Auf Wiedersehen (さようなら)」

「Ade」

と言う。

ギリシア語で「さようなら」を「アデイオ」と言うので、地続きだから、何処かで言葉は繋がっているのかな。

 

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素敵な装飾されているがなと思っていたら、実はトイレ🚽でした。

左側は男性用、右側は女性用となっている。

手前で豚の丸焼きなんかもできそうだな。

出入り口付近とトイレに入る時はマスク着用となっている。

 

こちら夫が注文した物↓

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豚肉の丸焼きとキャベツのサラダ

 

私が注文したのは、魚のフライです↓

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子供達はキッズメニューを注文した。

しかしドイツのキッズメニューはボリュームがあって、結構な量だったりする。

 

 

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アイスコーヒー

ドイツのアイスコーヒーは生クリームとアイスクリームが入っていて、ちょっとしたデザート感覚となる。これがまた美味しいんだよな。

 

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※※注 倅が飲んでいるのはアイスコーヒーではありません。アイスチョコレートです。

 

ビアガーデンには小さな遊戯場があり、子供達は遊んだりご飯を食べたりと忙しそうだった。

 

運良く日陰に座れたので良かったけど、車内にいても結構疲れるもので、帰ってきたらグッタリしてしまった。