大体に於いて、私の家族は人が良い。
日本の家族もドイツの家族もなのだから、子供等も人が良い。
娘はその人の良さから、小さい頃から友達から利用されたりして、悲しい思いをする事もあったせいか、最近では、自分の意思をはっきり示すようにしている。
その為に友達は減ったが、その代わり、彼女を好きな友達が集まってきたので、この選択は間違っていなかったのだと思う。
男子と女子の違いもあるかもしれないし、その年のカラーにもよるのかもしれないが、娘の周りにいた女子は誰にも気付かれないように、知らない内に無視をしたりマウントを取ったりするので手に負えない。
時々向こうから連絡が入ると、どうしようかと悩むようで、以前、こういう事があったじゃない。それでも貴女はそれをやりたいのかと問い、本人で答えを出させるようにしている。
夫は頼まれると嫌とは言えず、無理をしてでもやってしまう。
まさに「NO」と言えないドイツ人である。
私も割とお人好しで、頼まれると断れない。それで悶々とする事が多い。
割り切れば良いのだろうけど、なかなかそういうわけにはいかない。
倅も仲が良い人から頼まれると嫌とは言えない性分であるが、今の所、悪い方向には転がっていない。
その昔、日本語補習校の学習発表会で、誰もが演りたがらなかった役を倅が演じた。
倅もその役が第一希望だったわけではないが、アマチュアながら芝居経験のある私から見て、絶対に美味しい役だと直感した。
まだ決まっていない。寧ろ、皆演りたがらなくて先生が困っていると倅から聞いたので、
「じゃあ、倅がやれば?第一候補だったわけではないけど、これも候補の中に入っていたんだし。皆欲しくないって言うなら、あんたが獲れば良い」
とアドバイスをした。
実際、その役は最後の最後に出てきて主役を掻っ攫った。
おまけに役が決まらないと困っていた先生からも、とても感謝された。
そんな事をつらつらと思い出したのは、昨夜の話。
倅等は国語の授業の一環で、4人1組のグループでゲルマンの英雄譚ニーベルンゲンの1シーンを演じながら、分析考察をするらしい。
そこで最後に亡くなってしまう英雄であり主役のジークフリードを誰が演じるかで、4人の内の2人が揉めて喧嘩になったらしい。揉めた理由は、最後に殺されてしまうから、だそうで、面倒臭くなった倅は
「じゃあ、僕が演るよ」
と言って、それで円満に収まったのだそうだ。
本人も希望する役がなかったし、誰も演りたがらないのなら、自分が演じるわとなっただけだから別に良いと思ったようだ。
そうかそうか。
では華々しく演じたら良いよ。
さて、今日は私の誕生日だが、もうケーキを焼くのは疲れたので、年末に隣のイタリア人から頂いたイタリアのケーキを切る事にした。



中にドロッとしたチョコレートが入っていた為、そこだけ空洞みたいになっていた。
大変美味しかった☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆