ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

『君の名は。』と『天気の子』の感想

週末はこちらでは雨が降っていて、どうやら来週いっぱいまで続きそうだ。

せっかく来週から普通登校となるのに、と子供達が少々不憫でならない。

 

新海監督の『君の名は。』を観た後に、同じく同監督作品の『天気の子』を観た。

どちらも甘酸っぱい青春を感じるような作品だった。

『君の名は。』は、ドイツでもDVDが販売されていた気がする。そしてアニメファンの中では、結構話題になっていたように思う。対する『天気の子』は、認知度が低い。

 

なんの先入観もなく観た感想から話すと、『天気の子』の方が良かった。

『君の名は。』を始めに観たから、主要人物達のその後も、ほんの少し『天気の子』に触れている部分もあったからかもしれないが、二重に得した気分になったのは間違いない。

『君の名は。』で、3年前に三葉が滝に会いに行くクダリは、少々違和感があるにせよ、2人がやっと出会えた事への感動に涙したものの、それでも個人的には『天気の子』の方が面白かった。

 

最近のアニメ映画では、声優ばかりではなく、芸能人や俳優や女優を起用する事が多く、申し訳ないが、主演の俳優陣の下手さにガッカリしてしまうケースが多いが、それも殆どなく観れた。

特に、どちらの作品も主人公の少年役に関しては始めから適役だなと思えたし、ヒロインの方も徐々に耳が慣れていけた。(神木隆之介さんは声優でもあるようだが、ジブリ系の作品に多く出ているので、個人的には立ち位置が少々異なるのだよ。)

ベテランの女優さんや人気のある俳優さんも、重要な役をそれぞれの映画でこなしていた。

特に『天気の子』の須賀さん役の小栗旬さんがこんなに上手いとは。素朴で軽薄で、それでいて、ぶっきらぼうな優しさが出ていた。

 

脇を固める声優と主演の女優や俳優が一緒に演じると、とかく主演の下手さが悪目立ちするケースが多いのだが、監督の意向なのかどうかは知らないが、声優が上手く主演の人達をフォローしていて、そこにも好感が持てた。

『君の名は。』の声優は、島崎信長さんや悠木碧さん、そして『天気の子』では梶裕貴さんが出ていたが、皆さん、普通にアニメで主役をバンバン演じていらっしゃる凄い人達なんだよ。

そんな人達が俳優陣を食う事なく上手くフォローし、違和感なく1本の映画を一緒に作っている。

勿論、声の出し方が違うので、直ぐに分かるのだけどね。

それでイライラせずに安心して観る事ができた。

チョイ役ではあるが、『天気の子』で野沢雅子さんの声が聴けたのは、超ラッキーだった。

市原悦子さんが『君の名は。』でヒロインの祖母の役で出ていて、大御所を引っ張ってきたー!!っと、心で叫んでいましたとも。

 

さてそんな2作品だが、日本独特な『不思議』に若い男女の恋愛を絡めた上に美しい情景、親しみやすい作画で共感を呼ぶ。そしてここぞという所で主題歌や挿入歌が流れ、上手い演出だなと唸ってしまう。

 

どちらの作品も一旦絡んだ糸が切れて、東京という大都会でまた数年後に繋がる経緯を描いている。

どんなに困難であっても、運命の導くままに、縁があるならまた会える。

純粋に、あなたが好きだという気持ち。

青春だなあ・・・

 

 

 

君の名は。

君の名は。

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天気の子

天気の子

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