ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

Ein Münchner im Himmel

バイエルン州オーバーアマガウ出身のLudwig Thomaが1911年に書いた作品。

絵本にもなっている。

 

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出典:amazon.de

 

Der Münchner im Himmel (German Edition)

Der Münchner im Himmel (German Edition)

  • 作者:Thoma, Ludwig
  • 発売日: 2020/06/02
  • メディア: Kindle版
 

 

 

バイエルン方言バリバリの酔っ払いのヲッサンがミュンヘン中央駅で昇天してしまった。天国で、聖ペトロからお使いを頼まれてー。

 

 

絵本の中に、ホブブロイハウスというミュンヘンにある老舗の大きなビアホールが出てくる。

ミュンヘンの旅行ガイドにも載っているくらい有名で、日本だけでなく、世界中から観光客が訪れる。

そのビアホールの一角に設けたグッズ売り場に、絵本はあった。日本語訳は『天国のミュンヘンっ子』となるようだ。

グッズなんかも売られてあり、その人気ぶりがうかがえる。

 

何が面白いかっていうと、バリバリのバイエルン方言で、天国にいる(きっと標準ドイツ語の)人達に話しかけるのだ。

それでちっともさっぱり分からない。通じないのだ。

方言大好きな私には、この辺がツボ。

 

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ホフブロイハウス

出典:Wikipedia

 

ホフブロイハウスには音楽隊がいて、ビールを飲みながらドイツの馴染みの音楽の生演奏が聴けるのも魅力の1つだ。

バイエルンの郷土料理が食べれる。

一度に1リットル用のビアグラスを何個も運ぶウエイトレスさんの体力に驚かされるのも、ここならでは、かもしれない。

 

 

 

アニメ『はたらく細胞』2期

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先日、倅が

「今、コロナがあるから、『はたらく細胞』の2期はやってないのかな」

と言うものだから、探してみたら、

 

あった!

 

 

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出典:hataraku-saibou.com

 

それで2人で昨日は観ていた。

 

『はたらく細胞』は、人間の体内にいる細胞や菌やウイルスを擬人化して、細胞達の仕事を分かりやすく説明しているアニメだ。

白血球と赤血球が主人公だが、他にも個性溢れる細胞達が活躍する。

白血球さんって、黒目に光がないから、キワモノっぽく見えるんだよな(汗)

 

子供達はこのアニメが好きで、1期は3人でよく観ていた。

なので、細胞の名前も日本語名でちゃんと言える。

本物の細胞達を検索してみたら衝撃すぎたのを覚えている。当たり前だけど。

 

2期3話の後半は「ニキビ」がテーマになっていた。

最近、娘の顔にもニキビが出てきているので、心の底から娘にもこの回を観せてあげたかったが、拒否られた。残念。

 

でもこうやって、小さな細胞達が頑張って働いてくれているから、自分達は元気でいられるんだ、健康に気をつけなくっちゃと心がけれるようになっているのを考えると、こういうアニメの役割は大きいかもしれない。

 

誕生日

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イラン人の生徒が私の誕生日に作ってくれたケーキ(2018年)

 

朝一番に眼科に行くと、先生や助手から、挨拶の代わりに

「お誕生日おめでとう!」

と言われてしまった。

前日からずっと子供達に「明日はお母さんの誕生日」と囃し立てられ、日にちを勘違いしたドイツ人の知り合いから電話がかかってきた。

真夜中には夫が寝ている私に「おめでとう」と言い(忘れなかったらしい)、義母から朝一番に祝福コールがあった。

その後もワッツアップやライン、そしてメールにも妹や友達から祝福smsが続いた。

今日になり、子供達はそれぞれ作ってくれた誕生日用の編集動画で祝ってくれた。

義母から頂いたセーターを着て眼科に行くと、上記のようにしてもてなして?くれた。

 

欧米はとにかく誕生日にはうるさい。

新婚当初、義母の誕生日に祝福の電話をした際に、私の声が小さく聞き取りにくかったようで、その後 2週間怒っていて、カルチャーショックを感じたものだ。

勿論、謝罪をして、こちらからチョコレートの詰め合わせを送り、以後、気をつけるようにしている。

 

キリの良い数字(40とか50とか60とか)の歳は特に誕生日会に気合が入るようで、数ヶ月も前から準備に余念がない。

田舎に暮らしている私の友達は、毎月親戚の誰かの誕生日会に呼ばれるので、その度にケーキを焼くらしい。ドイツの大味のケーキが並ぶ中、日本の繊細なケーキは肩身が狭いと言っていたのを思い出す。

 

この歳になると、もういいよって思ってしまうのだが、これでもかと言うくらい、祝福されると悪い気はしない。

 

3年前の夏にドイツ語を教えていた際に、生徒の1人がケーキ作りの道具を買ったらしく

「先生の誕生日はいつですか」

と聞いてきた。

「1月ですよ」

と話しても、ちっとも通じない。仕方ないから、彼女の国の言葉が分かる生徒にお願いして、通訳してもらうが、全然聞こうとしない。

「7月なんですね♪ では私は貴女の為に誕生日ケーキを焼こうと思います。いつ持ってきたら良いですか?」

と何度も聞かれ、通訳してくれた生徒も苦笑していた。

それで急遽、7月に私の誕生日会を持つ事になった。多分、ケーキを作る口実が欲しかったのだろう。

 

皆で一緒に食べたケーキは大変美味しかった。

念の為、当日は紙皿やジュース、使い捨てのフォークも持っていったが杞憂に終わった。

全て自分達で用意してくれていた。

かくして、私の夏の誕生日会は楽しい思い出となった。

 

さて今日の日本時間の夜8時頃、実母からフェイスタイムがきた。

「お誕生日おめでとう! ごめん、すっかり忘れてたけど、間に合ったわ」

 

実母はすっかり忘れ、義母がしっかり覚えている私の誕生日。

 

それでもお母さん、私をこの日に産んでくれて、ありがとう。

 

 

倅の朝の日課

 

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国語の教科書を音読する。

 

自閉症児は、臨機応変が苦手と聞く。

倅もそのタイプで、毎朝の日課を、例え自分の都合で壊されてしまったとしても嫌がる。

 

倅の朝のルーテインは以下の通り。(開校当時)

・起床

・グズグズしながら着替え

・グズグズしながら朝食

・歯磨き、洗顔、クリームを塗る

・登校前までテレビ (5〜10分程度)

 

ロックダウンの現在は、全体的に起床が遅くなってきている。

就寝時間が遅くなってしまっているのも要因だが、元々寝付きが悪いから、一度布団に入らせてもなかなか寝ないのである。

 

さて先日、倅は遅くまで起きてこなかった。

何度も起床を促したが、ちっとも起きようとしなかったので、もう起きないと駄目でしょ、というところまで放置しておいた。

必然的に朝食が遅くなり、当然、テレビの時間を省いて、勉強をすぐにするように持っていこうとしたら、癇癪を起こした。

 

私もいい加減、うんざりしてはいるが、あまり腹を立ててもいけないので、我慢して

「だったら、明日からちゃんと起きなさい」

と言った。

暫くは文句たらたらで反抗して課題をやるもんか💢と叫んでいたが、結局諦めたのか、渋々勉強をやり始めた。

 

翌日は、姉と一緒に朝7時にすぐに起きた。驚いていると、テレビが見たいからと素直な回答が返ってきた。

 

ところで日本に住んでいる人からすると笑われてしまうかもしれないが、倅に漢字を教えるのは本当に一苦労で、何度も投げ出してしまいたいとすら思う。

悪筆すぎて読めないのだ。

なので、小3であっても、書き順からやり直さないといけない。

漢字の書き順くらい、そこまで言いたくないのが本音だが、書き順を改良すると、少しは読める字になるので、書き順は必要だなと痛感している。

 

現在、補習校ではオンライン授業をしており、必要最低限の国語のみを教えているので、算数は私が教えている。

日本の算数とドイツの算数では、まず数の数え方から違うので、そこで躓く子供が多い。

倅もその1人になりかけたが、定型発達児童より長い時間をかけて、少しずつ頑張って勉強して、なんとかやってきている。

小数は得意みたいで、正解率も高い。

褒めると

「たまたま正解だっただけ」

と一丁前に謙遜してくる。

 

倅の場合は、エンジンがかかると、スムーズにことが運ぶが、エンジンがかかるまでが恐ろしく長く、終いには私も苛々してブチ切れてしまう事も多い。

余裕を持った起床時間の設定をしてみてはいるものの、なかなか難しい。

私も修行が足らないなあ↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夫がコロナテストを受けました。

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今週の月曜日、帰宅早々、夫から

「同僚の1人がコロナにかかったらしい」

と聞き、遂に来たかと覚悟を決めた。

 

どんなに用心をしていてもかかる時にはかかるし、自覚症状がなくても実はコロナになっていたという話も聞く。

夫はコロナでステイホームを呼びかけている中であっても、仕事に出勤している。

彼は45歳の頃、過労から心臓肥大になった経緯があるので、体には気をつけてもらいたいものだが、45歳で癌でこの世を去った私の父に気質が似ているから、かなり心配ではある。

 

火曜日に、他の同僚達と共に、夫は隣の街にあるコロナテストを受けれるセンターに行った。

念の為、FFP-2マスクを持たせた。

コロナにはお茶が効くと、何処かで読んだ事がある。

毎朝、紅茶を飲ませているので、それも効果があって欲しいなあと祈りながら、その日を過ごした。

 

さて水曜日には、判定結果が出た。

PDF で判定結果を送ってくれたのだが、開けてみたらパスワードが必要だったみたいだ。

夫のボケぶりには脱力感が否めないが、結局ネガテイブだと知り、安堵した。

また夫の同僚達も皆、ネガテイブだった。

 

その日は別の同僚の60歳の誕生日だったそうだが、コロナ禍でもあるから、誕生日会を開催しなかったらしい。(ドイツでは誕生日の人が、ケーキを持ってきて、皆をもてなす)

それでも夫の同僚達は、自分達のできる範囲でその人を祝ったそうだ。夫も何かしたいと私に相談してきた。

慶事として紅白の梅の絵を描いて、日本語の縦書きで「60歳のお誕生日おめでとうございます」と書いて送ったら大喜びしていた。

勿論、その同僚の名前と夫の名前も添えてあげた。

 

 

 

娘から「お母さんに救われた」と言われた話

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娘が作った自分と同じサイズ(身長約162cm)の雪だるま

 

ギムナジウムのオンライン授業を終えて、娘が青ざめた顔でやって来た。

「どうしよう」

どうやら数学の先生から、夕方17時に親へ電話をかけて、前回の中間考査の結果を報告すると予告があったとの事だった。

娘が心配しているのは、成績が悪いと夫からの大目玉をもらってしまうというもの。

普段、温厚で寛大な夫も、こと勉強面になると、とても厳しくなるのだ。

ギムナジウムの勉強となると、もう私は関与できなくなるので、夫に任せるしかない。

夫も仕事の傍ら、勉強を見てやっているが、帰宅が遅くなったりして難しい時もある。

そして今は特にコロナ禍であり、娘も分かっていながら、ついてしまった怠け癖が足を引っ張ってしまい、現状打破ができないでいた。

数学は得意だったのに、かなり手こずるようになってきた。

 

先生の方は、親が知らない可能性があるとして、全員の保護者に連絡していたのだが、成績は予想よりは悪くはなかったし、先生の評価も実はそれ程悪くはなかった。

更に改善点も教えてもらい、娘には、今日から点が取れなかった箇所を重点的にやろうと促した。

娘は夫に内緒にしてほしそうだったが、どうせいつかはバレるのだから、黙っているよりも、さっさと打ち明けて、がっつり叱られた方が良いよと話した。

「嫌だなあ、お父さんが帰ってくる時には寝ておこうかな。そうしたらお父さんは一晩明けて怒りも治まってるだろうし」

と逃げる事ばかりを考えていた。

 

さて夫が帰宅して落ち着いてから、娘を同席させてから、私が

「絶対に怒らないで聞いて欲しい」

と切り出し、一応、夫に約束をさせてから話を始めた。

夫は落胆したものの、たまたま同時刻に自分が私の誕生日を忘れていて、自分の研修生にツッコミをされた事を話す羽目になったのと、私が先日バイトした際のうっかりミスがメールで分かった事が重なり、それで家族全員で大笑いしたのが幸いして、重い空気が一気になくなった。

 

それから今後は娘が点が取れなかった箇所を強化していく必要があるから、さっきまでやっていたドリルを夫に見せて、結局2人で遅くまで勉強していた。

 

娘が就寝する頃に、私の元にやってきて

「お母さん、ありがとう。お母さんのうっかりミスとお父さんのボケ(私の誕生日を忘れていた)に救われた」

と言った。

そして勉強をちゃんとすると約束して、床に就いた。

 

今日もまたオンライン授業だ。

昨日、どうやら首相から2月14日までロックダウンが続くとお達しがあった。

翌週はカーニバル週間で学校は休みとなる筈だったが、新年早々、ドイツはそれを返上した。

もしかしたら、元々この1週間の休みまでを目安としていたが、国民の手前、1ヶ月毎に区切ってロックダウンの指示を出しているのかもしれない。

 2月14日のバレンタインデー後は開校となるか、それともオンライン授業となるか。

相変わらず、正念場が続く。

 

 

 

 

 

『進撃の巨人』ファイナルシーズン6話

いやはや、『進撃の巨人』ファイナルシーズンに遂に調査兵団が登場しましたね!!!

漫画もそうだが、マーレ編になった途端に、今迄のカラーと違う事に戸惑いを覚える読者も多く、しかもテーマが複雑化してきているし重いので挫折してしまう人もいた。

リンホラの『暁の鎮魂歌』の歌詞「立ち位置が変われば正義は牙を剥く」の如く、今迄は敵側だったライナー達の立場になって話が進んでいて、本当にどちらが悪でどちらが善か、という簡単かつ明瞭な答えは簡単には見つからないようになってしまっている。

まるで今の混沌とした世の中の情勢のようだ。

 

そんな中、慣れ親しんだ調査兵団の面々が出てきて、ホッとした。4年後の設定だから、当然皆大人びた雰囲気になっていて、彼等の成長ぶりに目を細める親戚のヲバちゃんのような心境になってしまった。

特にサシャはアダルトすぎる声で、やりすぎだよwと笑ってしまった。

 

圧巻だったのは、リヴァイ兵長の登場シーン!

 

今回はマーレ視点での演出が殆どだったが、特に良かったのは、顎の巨人のポルコを襲う兵長と調査兵団のシーンだ。

ラストで暗闇に立体機動装置の装着した調査兵団が一斉に顎に襲いかかる。その中央から飛び込んできた兵長のアップで、今回は終わった。

 

人によってはCGに抵抗を感じていたり、前の制作会社の影響が強くて違和感を感じたりするようだが、CGにこだわりがない私からすれば(ある意味、幸せかもしれないが)、

「そんなに不自然かな?」

と思うし、作画は確かに若干変わっていたりするが、回によっては作画崩壊するような二昔前のアニメではない。その内、慣れていくのではと楽観視している。

 

更に付け加えて言えば、噂では、このファイナルシーズンを引き受けてくれる制作会社がなかなか見つからなかったというのだから、最後まできっちりやってくれる、そして原作ファンや古参のファンのみならず、アニメのみの視聴者や興味を持って今から見始めましたという新規の視聴者にも、この複雑な内容を少しでも分かりやすくしようとする演出も見られて、個人的には文句はない。

 

どの世界でも同じだと思うが、何かをした後が大変だ。

創業守成で言えば、創業も守成も大事だが、敢えて言うならば、守成の方が重要となる。

進撃の巨人は人気のあるアニメで、海外のファンも多い。

そんな中でファイナルシーズンを、今の制作会社が引き受けたのも、相当なプレッシャーがあったのではないか。

そして何処でも大体文句が出る。

どんなに頑張っても、良い仕事をしても、必ず文句を言う輩は出てくる。(興味と期待があるから、余計に反応してしまうのだろうけれども)

ファイナルシーズン視聴は心の糧となっているので、ファンの1人として、今後も見守っていきたい。

 

 

 

蜜柑の季節

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冬になると、ドイツでも蜜柑が出回る。

私が子供の頃はこたつに入って舌が黄色になるくらい蜜柑を食べたが、こちらでも、冬の定番として蜜柑が売られている。

特に12月7日にニコラウスが持って来るプレゼントの小袋には、必ず胡桃と一緒に蜜柑が入っている。

夫はここぞとばかりに、毎回買い物で蜜柑を1箱買って来る。

小さ目な蜜柑なので、つい何個でも食べてしまう。

 

蜜柑にはビタミンCが豊富に含まれている。

美容に良いだけではなく、風邪予防にも持ってこいだ。

蜜柑の皮を乾燥させてネットに入れて、それをお風呂に入れると蜜柑の仄かな香りで、リラックスができる。リモネンという精油成分が蜜柑の皮の中に含まれていて、神経を正常にする細胞の働きを活性化するといわれている。

 

以前、母にラディッシュの葉の使い道を聞いたら、

「漬物にでもしたら?」

と言われ、以来、塩漬けている。

その時、蜜柑の皮も洗って切って入れて一緒に漬けているが、食べる頃には、爽やかな蜜柑の香りがして食が進む。

 

さてそんな蜜柑だが、娘の剥き方が少し変わっていた。

ヘタの部分を一口噛んで、そこから皮を剥いでいくとスムーズだというのだ。

「なんか、妙にワイルドだね」

とコメントすると

「友達にも言われる♪」

と笑っていた。

よく見たら、夫も似たような感じで剥いでいた。

どうやら遺伝の為せる技だった。

こんな所も似るんだね。と感心しきりであった。

 

 

 

 

雪の日に思う事

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1日中降って、まだまだ降っています。

倅がまだ未就学児童で、補習校ではなく、育児サークルに行っていた時の事だ。

教室を直ぐに飛び出してしまう倅を見て、眉を顰める人は少なくなかった。特に大人しい女子のお母さんの1人は激しく反発して、ある時

「倅君とうちの娘が、来年度の補習校で同じクラスになるのが嫌だわ」

と笑いながら言われた。

因みに、この親の娘さんにも、そして他の子供にも倅は危害を加えるような事はしていない。

育児サークルでは、親が当番制で見守りにつくのだが、その時に、倅はこの人の指示に従わなかったようで、彼女曰く、「怒るばかりしていたから、きっと倅君は私の事を嫌っていると思う」だったが、当の本人は苦手意識はないようだった。

 

また別の人にも、こちらは当時一人っ子だった男児の親からだが、

「うちの夫が言っていたけど、倅君が飛び出したりするような問題行動を起こすのは、父親の愛情不足からだって」

と何の脈略もなしに言われた。

夫は娘がこの育児サークルに行っている時から、日本語習得の為にミュンヘンに通う事に対して、とても協力的であり、それは今でも変わらない。

確かに、帰宅時間は普通のドイツ人のサラリーマンに比べ遅いし、週末も出勤する事もあるのだが、家庭内の問題を悩んで相談したわけでもないのに、そんな事を急に話し出す彼女に対し、速攻で心の扉を閉じたのは言うまでもない。

後日、謝罪があったが、スルーした。

私はそれほど寛大な人間ではないし、別に倅はその子供と遊びたがっているわけでもないから、今でも昔と変わらず、距離を恐ろしく置いてお付き合いをしている。


その後、3ヶ月間、夫と私が交代しながら。その育児サークルで倅の加配をした。

補習校の係や当番、そして育児サークルの方の見守り当番もしながらだったので、結構忙しかった。

しかし、倅の教室を飛び出す問題行動は、育児サークルを卒会して補習校に入る頃には治っていた。

 

今日は、朝からずっと雪が降っていて、一向に止みそうもない。

雪となると、倅のテンションは上がるようで、早く外で遊びたいと騒いでいた。

補習校の宿題や現地校の明日の課題の一部を終わらせてから、じゃあ、外で遊べば良いよと話した。

倅は喜び勇んで下に降りて行った。

その時、昼寝をしていた夫が起きてきた。

「自分も降りて、倅と遊ぶ」

と言って、準備をして行ってしまった。

 

台所の窓から下を覗くと、夫と倅が前に作ってまだ溶けていなかった雪だるまを修復していた。

そんな2人を見ながら、上記に書いた昔の事を思い出していた。

 

私は上記の人の発言を夫には話していない。

非常に馬鹿らしいと思うからだ。

夫なりの愛情で2人の子供を育てているし、歳を重ねる毎に、倅なりのペースで成長していっている。

成長過程にある今は、何が正解なんて分かるわけがない。

事実、投薬と加配の二者択一しか選択肢がなかったのに、問題は多少あっても、どちらもなしに学校生活を送っているではないか。コロナ禍で家にいなければならないのも、幸いしているのかもしれないが。

 

私達は私達のペースで確実に歩んでいけば、それで良いのだ。

 

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夫と倅

 

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新たに目をつけてもらえた雪だるま



 

倅のチック

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4桁の数字とその時代背景への拘り。

この絵はミュンヘンオリピックで起きたテロをテーマにしている。

 

倅にはチックがある。

チックというのは、無意識にやってしまう動作や言動や音声の事で、「目をパチパチさせる」や「風邪でもないのに咳払いをする」とか色々ある。

昔は精神的ストレスなんかで起こるものだと言われていたが、今では、元々チックになりやすい脳の性質によるものとなっている。

つまり無意識の内にやってしまう動作や言動なので、これを強く叱ったりするのは良くないらしく、家族はそっと見守るようにするのが1番で、要は周囲も個人も気にしないようにするのが得策らしい。

 

倅は積極性奇異型の注意欠陥多動性障害と自閉症スペクトラムの発達障害児として診断された。チック症は男子に多いそうで、発達障害と被る面が多い。

 

倅が飛び跳ねたりするのも、必要ない時に余計な事を言ってしまうのも、発達障害児ではよくあるが、チック症の症状にも同じようなものがあり、密接に関わっているのがよく分かる。

いずれにせよ、脳の事情によるものだから、意識すればする程酷くなる可能性もあるのだ。

 

倅のチックは

 

・「きゅーきゅー」と声を出す。

・急に飛び跳ねる。

・したくない勉強の時には、顔を顰めながら片目を瞑る。

・一度触れた物を再度触れる。

・頭をぐるぐる回す。

・吃音、言葉を出す最初の音を間延びする。(例 「これは何ですか」を「こーこーこー、これは何ですか」)→吃音はチックと深い関わりがありそうだ。

 

とまあ、列挙しただけでもこれだけある。

ネットで調べてみると、家では落ち着くからチックが出る、というのや、緊張するから出るのだというものがあり、どれが正しいのかよく分からなかった。

 

吃音に関しては、緊張しているから出るんだろうなと、今迄の事を振り返ってみてもそう思う。

 

「顔を顰めて片目を瞑る仕草をする。」

こちらは一瞬の動作ではあるが、宿題や勉強をやりたくないのに無理矢理やらされていると感じる時に、よく起こっている。

 

「飛び跳ねる。」

発達障害児にはトランポリンが効果があると読んだ事がある。

夏になると、アパートの住人が裏庭にトランポリンを出すので、子供達も遊ばせてもらうのだが、倅は学校帰りや勉強の後にトランポリンをよく使っていた。

 

「きゅーきゅー声を出す。」

音が出る感覚を楽しんでいるように思う。

これは最近やり始めたものだから、一過性だと思うので、外ではしない方が良いと話している。

 

「頭をぐるぐる回す」

こちらも最近始めた動作。

多分、楽しいからやっているのだと思う。

ただ余りに頻繁にやると、大丈夫なんだろうかこの子、と思われる為、外ではしてほしくない。

 

「一度触れた物を再度触れる」

結構長い。

もう癖なんだろうなと思っているが、夫は少々危惧している。

 

さて対処法は、周りも本人も気にしない事が一番だが、私はマッサージやヤイトウもやってみようかなと考えている。絶対に痕が残らないやり方があり、おねしょが頻繁にあった一時期に施してみたら、効果的面だった。

チックには身柱という、肩甲骨の真ん中辺りにあるツボが効くらしい。

そこって、癇の虫にも効くツボだよね。

倅が落ち着くモーツアルトを聴きながら、またやってみよう。

 

 

倅に見せてみた

既に2期が始まっている『約束のネバーランド』と、京都校との交流会が主となる現在の『呪術廻戦』だが、どちらも倅に見せてみた。

『鬼滅の刃』もそうだが、少年ジャンプ系は、エグいシーンがあっても、何故か倅は見れるらしい。

 

日本の子供達は小さい子でも鬼滅に熱狂していますよね。

皆さん、一緒に見ているんでしょうか。

 

それで私もある時に見せたら、鬼滅にどハマりしていた。

最初に見せたのがドイツ語版で、2話目からは日本語版で見ている。

 

しかし『進撃の巨人』は見れないようで、4話くらいで挫折していた。

 

やはり週間少年ジャンプと別冊少年マガジンの違いなんだろうか。

 

約ネバや鬼滅は絵が可愛い。

ここは大きなポイントですね。

グロいシーンがあっても、絵が可愛いと非現実感があるのだろうか。

あと作り手の意図が分かりやすいというのもあるのかも。

強くて心優しい主人公と絶対的な悪という構図は、小さい子でも分かりやすいのかも。

呪術廻戦はギャグにツボるようだ。

伏黒恵のまつ毛の長さに萌えを感じているヲカンの横で、倅は五条先生の下ネタ系のギャグに大笑いしている。

 

倅に、何故『進撃の巨人』は見れないのか聞いてみると

「リアルすぎるから」

という答えが返ってきました。あー、やっぱりね。。。

そういえば、進撃作者の諌山先生がジャンプ編集部に進撃を持ち込んだ時、

「ジャンプを描け」

と言われ、門前払いだったとか。

確かに、アレはジャンプテイストじゃないよね。

 

娘は殆ど日本のアニメを見なくなってしまったが、たまたま『呪術廻戦』の真人が喋っているのを聞いて

「Free!のハルちゃんの声の人(島崎信長さん)だ」

と呟いていた。

 

ご名答。

ちゃんと分かっていて母は嬉しい。

 

アニメを見せる度に、小さい頃から、「この声の人はあのアニメのあの役をやってるよ」と話しているからね。

今日は、倅に『呪術廻戦』の五条先生と『月刊少女野崎君』の主人公野崎君の声の人は同じ(中村悠一さん)と教えてあげた。

毎回、「えー!全然違う!!」というリアクションを見るのが楽しいんだよな。

ドイツの声優さんに比べると、日本の声優さんの方がクオリテイが高いんだよね。

倅に、進撃のファルコが鬼滅の炭治郎と同じ人(花江夏樹さん)だと、いつか教えてあげたいと思う母だった。

 

 

今日の話

今日は現地校に課題を提出する日で、倅と共に持っていった。

雪が凍って歩道がツルツルになっていて、倅は余計に大はしゃぎだった。

こういう時、空気読めーーーー!!っと叫びたくなるが、いかんせん、空気が読めない自閉症スペクトラム児だから仕方ない。とにかく転けないように注意させるだけで精一杯だった。

 

担任とは表玄関ホールでのご対面だった。

既に校庭には何組かの親子連れがいて、私達は後ろの方にいたら、担任が玄関から出てきて呼んでくれた。

どうやら私達のクラスの人達ではなかったようだ。

今日は小2のみの今週の課題提出+来週の課題の配布という事だった。

倅は久々に友達にも会えて嬉しかったようだが、何故か、その子の弟と遊んでいた。まあ、良いけど。

 

倅の担任は、他の小2のクラスの先生達と共同でYoutube動画をアップしていて、それを観ながら倅達2年生は課題をこなしていく。

更に毎週木曜日に1時間のオンライン授業を持っている。

音読を一緒にしてくれるのは妙案だと思う。

個人的にはこの担任は好きなので、これからももっと頑張ってほしいと思う。

「先生のYoutube動画を拝見しましたよ。早速、チャンネル登録しました♪」

と言ったら、喜んでいた。

 

そういえば、オンライン授業で、女子の1人が猫を見せても良いかと言ってきて、担任が

「授業後に見せてくれるかな?」

と促した。授業後、その子と猫を待っている際に、生徒の1人が先生の背後に猫を発見したようで、

「〇〇ちゃんの猫だ!」

と本気で騒いでいた。

どう考えても、それはないだろうと突っ込みたくなるが、ドイツの子供達って、日本の子供達に比べて幼稚な印象がある。

 

さて話は戻るが、担任は昨日のオンライン授業で自分から進んで読んだ倅をとても褒めてくれた。倅はマスク越しでも分かるくらい照れていた。

 

毎日、献立に困ってしまうのだが、友達が今日は肉まんを昼食に作ったと言っていたので、私も作ってみた。

子供達の食いつきが違っていたw

餃子はよく作るのだが、そういえば、肉まんは作った事がなかった。

子供達は映画『カンフーパンダ』の主人公パンダの大好物が肉まんだから、余計に嬉しかったようだ。こんなに好評なら、もっと早くに作るべきだったな。

てか、小さかった頃に1〜2回くらいしか観てないのに、よくそんな大好物なんて覚えていたよね。物凄いファンというわけでもないのに。私はすっかり忘れてしまっていたわ。

 

ところで相変わらず引っ張って申し訳ないが、FFP-2マスクは14歳以下は着用しないらしい。だとしたら、娘(現12歳)に買い物を頼むしかないかな。

最近、娘は篭りっきりで運動不足だから丁度良いかも、、、とポジテイブに捉えておこうっと。

 

そんな娘が、こちら製作しました。

バックストリートボーイズの名曲のパロデイをGachaClubで編集しました。

英語が苦手な方もクスッと笑えると思うので、興味のある方はご覧になって下さい。


I want it that way 【Gacha Club】

 

 

 

 

オンライン授業で感じた事

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小学校もオンライン授業が週1回、1時間のみ行われるようになった。

こちらは任意なので、どちらでも良いのだが、やっぱりやった方が子供も少しは張り合いが出るのではないか。

 

オンライン授業は、補習校でいち早くやっていたので、もう1年近くなる。

気が付いた事を列挙すると

・短時間の方が集中しやすい。

・沢山の機能があると、却って気が散りやすくなる。

・簡単な操作にした方が、教師にも親にも(子供にも)負担が少ない。

・授業に期待しない方が楽。

・一緒に歌うのは難しい。

・折り紙や手芸のように作品を一緒に作るのは困難。

・クイズやしりとり、ビンゴは適している。

・講義や会議に適している。

・モチベーションが低くなりがち。

・画面を開けっぱなしにしておくと消費量が高いので、出席確認後は顔なし音なしでいくと、先生のみが映っているという事も。(これ結構寂しいみたいです)

・ブラウザが重くなり落ちやすくなる。

・パワポ等のハイテクを使うのが得意な人とそうでない人の差がありすぎる。

 

うちの子供達は、補習校では顔なし音なしでいっている。

勿論、発言する際はちゃんと顔を出して声を出す。

理由は、娘の場合は、皆顔を出してないからだそうだ。

倅の方は、zoomの時はオンラインで顔を出すのが大好きだったのに、teamsになった途端に嫌になり、現在も顔を出さないままだ。

しかし現地校の方では、ミュートにこそしているものの、何故か顔を出している。

理由を尋ねると、担任の先生が「やって」と言うから、だそうだ。

 

多分、2人とも毎日通う現地校の方が慣れ親しんでいるから、顔を出しやすいのだろう。

それは日本語を学んで欲しいと願う私にとっては、少々悲しい事ではあるが、現地校の方が大事なので、それはそれで仕方がないのだと思う。

娘が「補習校では同じ境遇の子が多いし、毎週末であってもずっと一緒だから、そういう意味では、友達というより同志みたいな感じ」だと言っていた。これに尽きるのだろう。

 

ところで成功体験は人を強くさせる。自信を持たせる。

現地校のオンライン授業で、国語(ドイツ語)のテキストの音読をまずやり、その後、読解問題があったが、小2(現地校では1年遅らせているので、小2です)が自力でするのはかなり困難な内容だった。昨日、倅と一緒に準備していた時に痛感した。

それは先生も承知しているようで、上手く子供達を持ち上げながら、一緒にやっていた。

音読を授業でしてくれるのは、本当にありがたい。

 

今回はクリスマス休暇明けだからか、子供達のモチベーションが下がっているようだった。

1人が皆の前でテキストを音読するように先生は促すのだが、誰もしたいと言わない。

その時、倅が

「僕、やりたいです」

と発言し、そのまま読み出した。

これには私も驚いたが、先生も驚いたようだった。

その後もなかなか読みたいという子供が現れず、苦労されていたが、なんとか1時間の授業を終えた。

先生からも

「皆の前で読むって言った。これは勇敢だったね」

と褒めてもらえ、倅は嬉しそうだった。

小さな積み重ねが大きな成長の山となる。

子供達はそれぞれペースが違うから親としても忍耐が必要となるが、それぞれに育っていってくれたら良いな。

 

 

 

 

 

 

 

 

雪の上でチェス

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昨日は吹雪いた。

倅が興奮して、今すぐに遊びに行きたそうだったが、いやいや、せめて吹雪かなくなってから遊んでと説得した。

勉強が終わってから、1人で裏庭で遊んでいた。

 

翌日。

雪も止み、晴れた。

いや〜気持ちが良い。

歩道はツルツル滑って危なっかしい。

裏庭の雪はそこまで積もらなかったのが残念だ。

 

娘がオンライン授業を終えたので、昼ご飯後に、倅と2人で裏庭で遊びなよと提案してみた。かなり嫌がっていたが、それでも渋々着替えて下に降りて行った。

少し経って倅が戻ってきた。

よく分からないけど、写真を撮りたいのだそうで、倅のデジタルカメラを渡してあげた。

 

1時間後くらいして2人とも戻ってきた。

どうやら下の階に住んでいる友達と一緒にチェスをしたらしい。

「雪の中でチェスしたの!?」

驚き呆れている私に、2人は頷いて、倅が撮った証拠写真を見せてくれた。

 

雪の上でのチェスも驚いたけど、久々に友達と遊べて、嬉しかったようだ。

やっぱり子供には本当はこういうのが1番なんだろうなあ。。。

 

ところで昨日のFFP-2マスクの件だが、どうやら低所得者には無料配布だそうだ。

どうせなら、皆に無料配布してくれ〜
 

 

FFP-2マスク

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どうやらバイエルン州では、来週の月曜日から、更にマスク強化を図るそうで、公共の乗り物内やスーパーとかの人混みの多い場所はFFP-2マスク着用を義務付けるとか。

 

FFP-2マスクとは防塵マスクの事で、微粒子濾過率が94%の代物だそうな。 

そういえば、先日義母宅に行った際に、夫が高齢者でハイリスクの義母の為に何枚か購入していた。そういう特定な人のみ当時は安価で購入できた。

あれだけ「アベノマスク」を意味ないと言っておきながら、結局ドイツもやってるんじゃん。(まあ、有料だけど)

 

コロナ禍で騒がれ始めた頃にマスクを買いに薬局に行った時は既に売り切れていて、しかも普通の石鹸で手洗い、うがいをすれば充分と言われた。

売り切れていた時期が長かったので、マスクを自分で縫ったり、見つけたら急いで市販の布マスクや使い捨てマスクを購入したりして対処していたが、ドイツはどんどん悪い方向に行っている気がする。

 

chiriyama-nikki.hatenadiary.com

 

因みに、布マスクや使い捨てマスクで、充分対応できるのだけど。。。

倅は2回もコロナテストをしたけど、陰性だし。

まあ、新感染者数が一向に落ち着かないから、規制を増やしたり強固にしたりするしかないのかな。

 

というわけで、大急ぎで薬局で買ってきた。

今回は無事に購入できたが、いつでも在庫があるのだろうか。また売り切れという事にならないか心配だ。

てか、これかなり高いんですけど、、、

コロナ貧乏まっしぐらですな(涙)