ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

娘から「お母さんに救われた」と言われた話

f:id:ayayukimoto:20210120155638j:plain

娘が作った自分と同じサイズ(身長約162cm)の雪だるま

 

ギムナジウムのオンライン授業を終えて、娘が青ざめた顔でやって来た。

「どうしよう」

どうやら数学の先生から、夕方17時に親へ電話をかけて、前回の中間考査の結果を報告すると予告があったとの事だった。

娘が心配しているのは、成績が悪いと夫からの大目玉をもらってしまうというもの。

普段、温厚で寛大な夫も、こと勉強面になると、とても厳しくなるのだ。

ギムナジウムの勉強となると、もう私は関与できなくなるので、夫に任せるしかない。

夫も仕事の傍ら、勉強を見てやっているが、帰宅が遅くなったりして難しい時もある。

そして今は特にコロナ禍であり、娘も分かっていながら、ついてしまった怠け癖が足を引っ張ってしまい、現状打破ができないでいた。

数学は得意だったのに、かなり手こずるようになってきた。

 

先生の方は、親が知らない可能性があるとして、全員の保護者に連絡していたのだが、成績は予想よりは悪くはなかったし、先生の評価も実はそれ程悪くはなかった。

更に改善点も教えてもらい、娘には、今日から点が取れなかった箇所を重点的にやろうと促した。

娘は夫に内緒にしてほしそうだったが、どうせいつかはバレるのだから、黙っているよりも、さっさと打ち明けて、がっつり叱られた方が良いよと話した。

「嫌だなあ、お父さんが帰ってくる時には寝ておこうかな。そうしたらお父さんは一晩明けて怒りも治まってるだろうし」

と逃げる事ばかりを考えていた。

 

さて夫が帰宅して落ち着いてから、娘を同席させてから、私が

「絶対に怒らないで聞いて欲しい」

と切り出し、一応、夫に約束をさせてから話を始めた。

夫は落胆したものの、たまたま同時刻に自分が私の誕生日を忘れていて、自分の研修生にツッコミをされた事を話す羽目になったのと、私が先日バイトした際のうっかりミスがメールで分かった事が重なり、それで家族全員で大笑いしたのが幸いして、重い空気が一気になくなった。

 

それから今後は娘が点が取れなかった箇所を強化していく必要があるから、さっきまでやっていたドリルを夫に見せて、結局2人で遅くまで勉強していた。

 

娘が就寝する頃に、私の元にやってきて

「お母さん、ありがとう。お母さんのうっかりミスとお父さんのボケ(私の誕生日を忘れていた)に救われた」

と言った。

そして勉強をちゃんとすると約束して、床に就いた。

 

今日もまたオンライン授業だ。

昨日、どうやら首相から2月14日までロックダウンが続くとお達しがあった。

翌週はカーニバル週間で学校は休みとなる筈だったが、新年早々、ドイツはそれを返上した。

もしかしたら、元々この1週間の休みまでを目安としていたが、国民の手前、1ヶ月毎に区切ってロックダウンの指示を出しているのかもしれない。

 2月14日のバレンタインデー後は開校となるか、それともオンライン授業となるか。

相変わらず、正念場が続く。