娘は現在ギムナジウム8年生(中2)である。
ギムナジウムには個性的な先生が沢山いて、生徒達を翻弄する方も多い。
娘の話を聞くにつれ、先生も人間なんだなあと思わずにはいられない。
コロナ禍でロックダウンの中、ドイツでは長期間オンライン授業を余儀なくされ、それにより、先生達は大急ぎで必要とされるITスキルを習得した。
そんな風にして、皆が必死だったオンライン授業も、残念ながら、生徒の成績向上にはならず、更には精神的不安に陥る子供も多数出てきた。
それは大人であっても同じで、在宅勤務等で長時間家に篭りきりの生活は、次第に気持ちを不安定にさせていった。
娘は、「オンライン授業よりは、やっぱり対面授業の方が良い」と言う。マスク越しであっても、対面で同年代の人達と一緒に学校で授業を受ける方が理解しやすいそうだ。
オンライン授業をする場合は、少人数制でやっていく方が良いのだと思う。
生徒は顔無し、音無しにしがちだが、長く続けていくと、教師側のモチベーションも低くなる。顔出しや音ありにすると、どうしてもオンライン授業用のアプリを入れているPCやタブレット、スマホの負担が大きくなってしまうので、発言する時のみ顔を出すようにしても良いとは思うが、そうなると、隠れてゲームをしたり、他の遊びをするようになってしまう。
うちの学校ではマイクロソフトのteamsをオンライン授業に使っていたが、沢山の機能が付いていた為、生徒が面白がって使ってしまうから、トラブルも多かった。
やっぱりシンプルなのが1番だよなと心の底から思う。
そんな時期を乗り越えて、昨年の初夏のプフィングステン(精霊降誕祭)休暇明けくらいから、ドイツでは朝の授業前にコロナテストをやり、マスクを着用しても対面授業をしている。
ある日の事。
娘のクラスでは毎回発表があると、クラスで拍手が起こるのだが、歴史の先生が羨ましがったらしい。
それで娘達がその日の授業終了に拍手をして、先生の授業を称えた。
どの先生にもするわけではないが、多分、この先生なら拍手をしたいという気持ちにさせるのだろう。
そんな先生だが、テストの点は結構辛口だそうで、歴史が好きな娘であっても、手を抜かず、テストはかなり頑張っている。
小3の倅は昨日、隣の席の男子と喧嘩したそうで、学校に行きたくないとぼやいていたが、今日には元に戻ってるよと言って、今朝はなんとか送り出した。
最近は学校を行き渋るようになり、しかしその原因が何なのかがはっきりと分からず、少々危惧している。
今日は夫が在宅勤務で目と鼻の先にある学校に倅を迎えに行った時、偶然担任と会ったそうで、少しの間、立ち話をした。面談の際に対人関係に問題があると言われたが、最近は落ち着いてきたとの事。
因みに倅曰く、隣の席の男子とは元通りになったようで、何故か敵対君が倅を心配していたらしい。
それ以外は、何事もなく普通に過ごせたそうだ。
余談だが。
私がドイツの大学に在学していた頃は、教授の講義を称える時に拍手だけでなく、足を踏み鳴らしていた。
オーケストラやバレエや芝居なんかでも、素晴らしい!という意味で、足で床を激しく踏み鳴らして表現する時があるのだが、大学でもそうやっていた。
これって、いつからするようになるんだろう。
娘達のギムナジウムでは、拍手や歓声のみみたいだから、大学に入ったら、この表現方法になっていくのだろうか。こういうのも興味深い。