ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

娘のクラスで。

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朝、娘のクラスに、いきなり校長が血相を変えてやってきた。

1人の男子生徒を名指し、荷物を持って外に出ろと言う。

何事かとざわめいていると、どうやら、同じギムナジウムに通う彼の兄が学校で週3回行われるコロナテストで陽性だったとかで、弟である彼は検査では陰性であったものの、濃厚接触者となるので、これから数日間は家で待機となるらしい。

 

娘達がざわついていた最中、親である私達の元にも、同じ内容の連絡がメールを通じて入ってきた。

そして翌日も、更に余分にクラス全員セルフテストを行うという話だった。

 

生徒達は、冗談半分で濃厚接触者になってしまった同級生を見送り、見送られた方もまた憎まれ口を叩いて去っていった。

 

娘はこのクラスを気に入っている。

 

先日、グループ毎に選ばれた生徒が、国語の授業で音読を行なった。

自分達の友達だけでなく、どの人が読んでも、拍手喝采が起こったそうだ。

確かに、相性が合わない人もクラスにはいるだろうが、それでも認める所はちゃんと認めているようで、話を聞いていても気持ちが良い。

男子生徒か女子生徒の親の目線の違いかもしれないし、先生によるのかもしれないが、とにかく8年生に進級する時に、クラスで誰も仲が良い人がいないと分かった時に娘が不安がっていたのもあり、心配していたが、ありがたい事に杞憂に終わってくれそうだ。

 

今は、1日中マスクを着用したり、ワクチン接種有無に関わらず、週3回コロナテストをやったりするので、それがストレスになって、オンライン授業でも良いとすら思う子供もいるらしい。

私の子供達は家の方が居心地が良いから、家にいたいとは言うものの、オンライン授業は懲り懲りだと言っていた。

苛めや緊急事態のような深刻な状況下の場合は別として、子供の発育に社会生活は必要不可欠なんだろうなと、下校してきた我が子を見ながら思うのである。