ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

お願いするのが苦手。

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娘は現在ギムナジウム8年生(中2)である。

先日、中間成績報告が送られてきて、更に各教科の先生との電話懇談も済ませた。

娘の場合、全体的に悪くはないのだが、第2外国語のフランス語が苦手なようで、いつも苦戦している。

本人の頑張りで、ほんの少し成績が上がったと喜んでいたのも束の間、矢継ぎ早にやってくる抜き打ちテストや単語を答えるだけの口頭テストができなかったようで、懇談の際に先生から聞かされて、夫がとても落胆していた。(「でも、フランス語以外は悪くないんだし、そこまで落胆しなくても大丈夫なんじゃないの」という私と、その後は口論になった。)

 

だからといって、我が家は家庭教師を雇ったり、塾に行かせたりするような事はない。

というか、夫が好きではないのだ。

 

私も、そして夫も語学を教えた経験がある。

しかし残念ながら、スキルがないフランス語を私達は助けれない。

 

語学講師経験のある夫の結論としては、『その気になれば、トイレであっても勉強はできる』であった。

確かに、強いモチベーションを持っている人は、それも可能かもしれない。

しかし苦手科目を克服しようとするモチベーションが低かったり、特別な才能がない場合は、周囲の手助けがあっても構わないと、私は思う。

私自身も、学生時代に塾なり家庭教師なりにお世話になった経験があるし、ドイツに来てから独学でドイツ語を学んでいた時期よりも、語学学校に通っていた時の方が、遥かに集中し理解度が高かった。

 

ギムナジウムでは、学校側が各専攻科目の家庭教師や、学童や補修授業で勉強を教えるアシスタントを、高学年の生徒から募集している場合がある。それ程高い料金ではないものの、バイト代も支払われるし、ギムナジウム時代にこういう事をやっていました、と経歴に記す事もできる。

経験を積むのは良い。

アシスタントをするくらいだから、成績が優秀で、何より教えるのが好きな人が多く、娘が「教えてほしい」とお願いしたら、寧ろ喜んで教えてくれる気がする。

この漫画に登場するユリアン先輩(仮名)は、将来はギムナジウムの先生になりたいそうなので、それならば丁度良いではないか。

面倒見が良い兄貴タイプだから(実際、娘と同じ学年に弟がいる)後輩達から慕われているようで、娘も話がしやすいらしい。

 

とはいうものの、娘は人に頼れないタイプなのだ。

 

そういえば、幼稚園時代からそうだったな。

保育士さんから

「娘ちゃんは、手伝ってと言えないようです」

と言われた。

 

性格もあるのだろう。

私も人にお願いするのが苦手で、今でも、人に頼むより、無理をしてでも、自分で何とかしてやってしまおうとする傾向がある。

 

それで努力して、1人で克服できるのなら素晴らしい。

完璧な人間なんていないから、どうしても難しい場合は、誰かに頼っても良いと思うのは甘えになるのだろうか。