ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

日土母の嗜好と討論会。

娘には、トルコ人の友達(E子ちゃん)がいる。

小学1年生の時に隣同士に座って以来、クラスもずっと一緒で、2人ともギムナジウムに進学してからも一緒だった。

この度、8年生(中2)になって初めてクラスが分かれてしまった。

クラスだけでない、学童までグループが離れてしまったようだが、休み時間やチャットで友情を育んでいっているようだ。

 

ある時の2人の会話。

「私のお母さんは、裸の大きい人と服を着た小さい人が闘うアニメが大好きで、私と一緒に観れる日を心待ちにしているんだよ」

「そうなんだー。私のお母さんはトルコのラブドラマが大好きで、お金持ちの男の人が心優しい貧乏な女の人と結婚する話で、いつも号泣しているよ」

「へー、E子ちゃんのお母さんはシンデレラストーリーが好きなんだね。私のお母さんの好きなアニメは、更に続いていて、裸の大きい人に主人公のお母さんが主人公の目の前で食べられてしまって、それがきっかけで、主人公は裸の人と闘うんだよ」

 

そうして、2人で「へーそうなんだー」と言って笑ったらしい。

 

トルコ人の友達は『進撃の巨人』を知らない。

それにしても、もうちょっと違った説明の仕方があると思うんだが(^^;;

あと、私は準備万端なので、いつでも一緒に観れる体制は整えているからねっ

 

さて、今日は国語の授業で討論会を持ったらしい。

予め用意されたテーマに、賛成派と反対派に分かれて討論をするというものだ。

今回のテーマは『学校の授業開始時間を9時にするのはどうか』で、娘は反対派(つまり、このまま8時開始で良いという意見)になったらしい。

 

この討論の授業は興味深い。

目的は論破をするものではない。

自分の考えを的確に発言できるかどうかが肝心となる。

つまり、このテーマの問題点は何か。自分はどうしてこの意見に賛成(もしくは反対)なのかを考えながら発言していくようになる。

グループ分けにされ、皆が見守る中、与えられた時間内で発言を述べて討論していくようだ。

たまたま自分が共感や賛成できる側であれば、楽に発言できるだろうが、その逆ならば、自分の意に沿わなくても、逆の意見の人を納得させるだけの主張をしていかなければならない。

 

こうやって自分で考えて自分の言葉で発言する訓練を、今からやっていると、確かにはっきりと自分の意見を持つようになるわな。

 

他にも、この討論の勉強を通して、自分の主義主張だけでなく、相手の立場に立って考えるようにもなり、人の意見を聞く力も身につくようになるのも狙いとなる。

こういった授業は、機会があれば、またやってほしいと思う。