初変顔でいこう。
ザクセンの州都ドレスデンは、荘厳なバロック建築が佇む古都である。
バイエルンに住むドイツ人は、必ずドレスデンに対する憧れを口にする。それくらい美しい観光都市でもある。
第二次世界大戦時の空襲で聖母教会が焼失されたが、世界中から寄付が集まり再建された。
教会の瓦礫の一部を小さな腕時計に嵌め込んだ。その売り上げの一部が再建の為の寄付となったのは有名な話だ。
さて、そんなドレスデンでは毎年恒例のサーカスが年末年始にかけて行われる。
前々回のサーカスを最後に老支配人が退職して、代わりに彼の3人の孫が受け継いだ。
前回のサーカスは彼等のお披露目会でもあった。
今回もまた孫3人が仲良く総指揮を取っていた。
サーカスでは動物ショーだけでなく、ハイレベルなアクロバテイックな演技が人々を魅了していた。
とにかく人間の肉体の美しさが凝縮されている。
彼等が出場したら、きっとオリンピックなんて総なめだろうな。