娘は現在、花の思春期14歳である。
彼女のクラスには男子が3分の2を占めていて、女子は少ない。
男子達は総じて仲が良く、15人程が連れションをして授業に遅れてきて、先生に呆れられている。
この学年になってから、娘達はよく討論会をしている。
大抵は4人1組の小グループに分けられ、そこで1つのテーマを賛成派と反対派に分けられて討論するのだ。
この場合、論破が目的ではない。
自分とは異なる意見に耳を傾ける事、そして自分と同じ意見には客観的に見れるようになる事が大切となる。
さて今回も討論会が開かれる。
各自がしっかりと自分の意見を相手に伝える為、当日までに準備をしなければならない。
この討論会の場合、くじ引きでグループを決めたり、先生がアットランダムに選んだりして、仲が良い者同士ばかりで組まないようにしている。
それでも、やっぱりこのグループは嫌だ、変えてくれと変更希望を出す生徒もいる。
テーマも様々で興味深い。
こうやってドイツの若者は論争で負けないくらいに成長するんだろうな。
我が家では、夫が論争好きで、娘もよく鍛えられている。
ところで、私はれっきとした腐女子であり、アニメ好きでもあるが、娘もその傾向があるとは思わなかった。
娘は小学校に入った頃から、あまりアニメを観なくなったので、興味のあるアニメは専ら倅と観ている。彼女がギムナジウムに入った頃、別の学校に進学した親友と当時はまだSMSで繋がっていて、彼女から送られてくるSMSアニメに再び興味が湧くようになり、それからはアニメやゲームの実況動画を好んで観るようになった。
当時はよく分からなかった描写も、今観たら、そういう事だったのか!と思う事も多々あるらしい。
そして、私ともBL談義に花を咲かせるようになってきた。
親がアニメ好きでBLで盛り上がると友達に話すと驚かれるそうだ。
てか、私もまさか娘とこの手の話で盛り上がれるとはな。
お互いに好きなアニメ、お薦めアニメを紹介したり、一緒に観て、感想を語り合っている。
娘と一緒に観るものと、倅と一緒に観る物、また家族で観るものと、様々だが、どれも楽しい日常である。