ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

『進撃の巨人』ファイナルシーズン6話

いやはや、『進撃の巨人』ファイナルシーズンに遂に調査兵団が登場しましたね!!!

漫画もそうだが、マーレ編になった途端に、今迄のカラーと違う事に戸惑いを覚える読者も多く、しかもテーマが複雑化してきているし重いので挫折してしまう人もいた。

リンホラの『暁の鎮魂歌』の歌詞「立ち位置が変われば正義は牙を剥く」の如く、今迄は敵側だったライナー達の立場になって話が進んでいて、本当にどちらが悪でどちらが善か、という簡単かつ明瞭な答えは簡単には見つからないようになってしまっている。

まるで今の混沌とした世の中の情勢のようだ。

 

そんな中、慣れ親しんだ調査兵団の面々が出てきて、ホッとした。4年後の設定だから、当然皆大人びた雰囲気になっていて、彼等の成長ぶりに目を細める親戚のヲバちゃんのような心境になってしまった。

特にサシャはアダルトすぎる声で、やりすぎだよwと笑ってしまった。

 

圧巻だったのは、リヴァイ兵長の登場シーン!

 

今回はマーレ視点での演出が殆どだったが、特に良かったのは、顎の巨人のポルコを襲う兵長と調査兵団のシーンだ。

ラストで暗闇に立体機動装置の装着した調査兵団が一斉に顎に襲いかかる。その中央から飛び込んできた兵長のアップで、今回は終わった。

 

人によってはCGに抵抗を感じていたり、前の制作会社の影響が強くて違和感を感じたりするようだが、CGにこだわりがない私からすれば(ある意味、幸せかもしれないが)、

「そんなに不自然かな?」

と思うし、作画は確かに若干変わっていたりするが、回によっては作画崩壊するような二昔前のアニメではない。その内、慣れていくのではと楽観視している。

 

更に付け加えて言えば、噂では、このファイナルシーズンを引き受けてくれる制作会社がなかなか見つからなかったというのだから、最後まできっちりやってくれる、そして原作ファンや古参のファンのみならず、アニメのみの視聴者や興味を持って今から見始めましたという新規の視聴者にも、この複雑な内容を少しでも分かりやすくしようとする演出も見られて、個人的には文句はない。

 

どの世界でも同じだと思うが、何かをした後が大変だ。

創業守成で言えば、創業も守成も大事だが、敢えて言うならば、守成の方が重要となる。

進撃の巨人は人気のあるアニメで、海外のファンも多い。

そんな中でファイナルシーズンを、今の制作会社が引き受けたのも、相当なプレッシャーがあったのではないか。

そして何処でも大体文句が出る。

どんなに頑張っても、良い仕事をしても、必ず文句を言う輩は出てくる。(興味と期待があるから、余計に反応してしまうのだろうけれども)

ファイナルシーズン視聴は心の糧となっているので、ファンの1人として、今後も見守っていきたい。