冬になると、ドイツでも蜜柑が出回る。
私が子供の頃はこたつに入って舌が黄色になるくらい蜜柑を食べたが、こちらでも、冬の定番として蜜柑が売られている。
特に12月7日にニコラウスが持って来るプレゼントの小袋には、必ず胡桃と一緒に蜜柑が入っている。
夫はここぞとばかりに、毎回買い物で蜜柑を1箱買って来る。
小さ目な蜜柑なので、つい何個でも食べてしまう。
蜜柑にはビタミンCが豊富に含まれている。
美容に良いだけではなく、風邪予防にも持ってこいだ。
蜜柑の皮を乾燥させてネットに入れて、それをお風呂に入れると蜜柑の仄かな香りで、リラックスができる。リモネンという精油成分が蜜柑の皮の中に含まれていて、神経を正常にする細胞の働きを活性化するといわれている。
以前、母にラディッシュの葉の使い道を聞いたら、
「漬物にでもしたら?」
と言われ、以来、塩漬けている。
その時、蜜柑の皮も洗って切って入れて一緒に漬けているが、食べる頃には、爽やかな蜜柑の香りがして食が進む。
さてそんな蜜柑だが、娘の剥き方が少し変わっていた。
ヘタの部分を一口噛んで、そこから皮を剥いでいくとスムーズだというのだ。
「なんか、妙にワイルドだね」
とコメントすると
「友達にも言われる♪」
と笑っていた。
よく見たら、夫も似たような感じで剥いでいた。
どうやら遺伝の為せる技だった。
こんな所も似るんだね。と感心しきりであった。