ミュンヘン日本語補習校の高等部の娘は、現在、国語の教科書に入っている芥川龍之介の『羅生門』を音読しているが、読み仮名が打っていないのもあり、読むのに苦労している。
私が時間がある時に、読み仮名を振ってやり、それを娘が音読する。
海外で日本語の勉強をするのもなかなか困難だ。
図書室に毎週末通う程、日本語の本が大好きな人もいるが、私の子供等はそうではない。
つい最近、やっとケストナーの『飛ぶ教室』を読み始めたばかりだ。
それでも読まないよりは、随分マシだと思う。
私も子供の頃は音読が下手だった。
それで家で頑張って読む練習をしてから、授業に臨んだりした。
娘はドイツ語や英語の本はスラスラ読めるが、漢字は難しいと言っている。
そうだよね。
私だって、学生時代に散々読み書きをしたから、覚えているのだから。海外で現地校の勉強の傍らに日本語を勉強するのは至難の業だよね。
図書室にはドイツ人の若者が、時々日本語の絵本を借りに来る。
きっと大学の学生か何かで、日本語の勉強をしているのだろう。
さて『文豪ストレイドッグス』は朝霧カフカさんの、名高い文豪をイケメンにして異能力を持つと面白いのではないかというアイデアから生まれたバトル漫画が原作で、アニメ化にもなっている。
そこに出てくる芥川龍之介は『羅生門』という異能力の使い手で、かなり強力な伽羅だが、よく咳き込んでいるのを見ると、身体は病弱なのかもしれない。
芥川の声は、ハリーポッター役の小野賢章さんが演じていて、真に迫った美声で
「羅生門!」
と叫んでくれる。因みに、芥川はいつも、自分の事を「やつがれ」と呼ぶ。
ご本家自身も、自分の事を「やつがれ」と言っていたのだろうか。ちょっと気になる。
文豪ストレイドッグスの伽羅設定は、それぞれの文豪達の特徴や作品から肉付けしているので、そういうのが分かると倍面白くなる。
とはいえ、補習校の授業で、羅生門を読む時は「羅生門」の箇所を必殺技の「羅生門!」にして読まないでね。
あと「羅生門」以外も、もうちょっと練習してスムーズに読めるようになろうね。
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