毎週土曜日は、恒例の日本語補習校の為に、朝からミュンヘンに行くのだが、今回は娘が誕生日会に招待されたのもあり、早退した。
補習校は土曜日にあるのが普通だと思っていたが、他所の地域では、平日の夕方にあるとか。
補習校の規模や借りている校舎との都合もあるのだろう。
そう考えると、ミュンヘン日本語補習校は、補習校としてはドイツの中でも大きい方なのではないだろうか。
子供によっては土曜日には習い事の合宿や試合、コンクール、はたまた誕生日会やお泊まり会が入る事もあり、その場合は、私達はそちらを優先させる。
今回は誕生日会が14時からだったので、補習校の3時間目辺りで早退をした。
最近、子供達は何故か競うようにして、漢字テストを頑張っている。
一体何があったのだろう、、、
毎週行われる漢字テストは、授業で使われる教科書の範囲毎に漢字を練習する。
学校で提供される漢字ドリルで勉強をするのだが、これが定着するのは個人差があれど、殆どの親が四苦八苦するのではないだろうか。
日本にいても漢字習得はかなり大変だと思う。
それを普段ドイツ語を使っている子供達が、日本の教科書を読み、漢字を練習するのだから、ともすれば至難の業にも成り得る。
我が家もそうだった。
始めの内は、漢字ドリルを何回かに分けて平日に勉強をさせていたが、それだけでは定着しにくい。
補習校の宿題は漢字の練習のみではない。
教科書の音読、日記、算数のプリント、中学部の場合は、社会や国語で習うテーマの質問に自分の考えをまとめて書くようになる。
国語力がないと、なかなか難しい。
それに加え、現地校の宿題も入ってくるし、普段の習い事の練習もある。勿論、勉強ばかりさせているわけではない。我が家の場合は、時間を区切りながら、そして細かい休憩時間を挟みながら、やっている。(因みに、あくまでも現地校の宿題を優先にしている)
さて、漢字テストは大抵漢字ドリルから10問くらいを毎週出題されるので、それを集中して覚えるようになる。
車での移動時間が長いので、我が家ではそれを利用している。
至ってシンプルな方法だ。
1問目から順番に指で書いていく。
それを繰り返す。
それだけだ。
普段からコツコツ書いて読んで覚えるタイプの私だと、これだけでは絶対に点は取れないと思う。。。
娘の場合は、小4くらいの時に、この勉強法をやって成功した。
中学部2年間、コロナ禍でオンライン授業が殆どだったのでブランクはあれど、現在は自分で車の中で勉強して高得点を取っている。
始めは娘の勉強に付き合っていたが、現在は倅の勉強に付き合っている。
倅に関しても似たようなもので、うちはそれが合っているようだ。
倅の場合は、平仮名→片仮名→漢字の順で覚えたので、漢字を分解して、片仮名で覚えていっている。(例 空 は ウ+ハ+エ)
娘の時に、平仮名→片仮名+漢字で覚えて、かなり大変だったので、やっぱり順番は大事だと痛感したのだ。
どちらの子供も、漢字を、恐らく図形というか絵を見る感覚になるんだろうと思う。
いずれにせよ、子供にやる気がないと点数は取れない。
モチベーションが必要だが、うちの子供達の場合は、兄弟同士で競ってる感がある。
因みに夫がともすれば
「もっと良い点数を」
と言いそうになるが、私がそれを阻止している。
例えば、100点中30点であっても、
「勉強していなかったのに、30点も取れたなんて凄いじゃん」
と褒めていた。
しかし、これだとモチベーションには繋がらなかった。
また、
「絶対にこれだけの点数を取れ」
とハッパかけて勉強をさせるのも駄目だった。
倅が高学年になって、学校が対面授業をするようになり、そして中学部の娘も漢字テストを行うようになってから、2人で競うようになった。
成る程、兄弟というのは、親子とはまた違った関係なんだなと妙に感心した。
継続は力なり で、少しずつやっていっていると、随分覚えてきているようだ。平仮名が目立っていた文章も、少しずつだが、漢字が増えてきた。
ところで、音読や読解が苦手な倅ではあるが、そんな彼が好んでしてくれる事がある。
それは私がボビンレースをしている時に、ギネスブックを音読し、説明してくれるのだ。始めに姉弟喧嘩をして、それを落ち着かせる為に提案したのだが、最近は、自分から進んでやってくれるようになった。
ギネスブックはドイツ語で書かれてあり、興味深い欄を自分で選んで読んでくれる。
それから2人で、コメントを出し合う。
まあ、全然しないよりは少しでも音読をする方が良いのだろうな。