我が家には9歳の壁を地でいく倅と思春期真っ只中の娘がいる。
本当に手強い。
ドイツで生まれ育っているので、果たして何処まで日本語が定着するか危惧する部分はあったが、小さなニュアンスが違ってはいるものの、会話には支障はない。
ただ音読や自分の思いを書いたりする事は、相変わらず苦手なようだ。
やっぱり漢字を覚えるのが困難なのだと思う。
ようやく先週末から、また補習校での日本語の授業が始まった。
初日はとにかく緊張するのか、オンライン授業が終わったら、2人ともグッタリしていた。
先生はドイツで子育て経験があるので、現地校と補習校の勉強でいくと、どちらを優先させるべきかを理解して下さっているのが、ありがたい。
今年度も恐らく国語のみ(もしかしたら社会も少しはあるかも)の授業になるだろうが、なんとかお互いにストレスを溜めないように、気を抜けるところは抜いてやっていこうと思う。
小4の倅の方では、早速百人一首を少しだけ学習していた。
補習校では毎年高学年対象で、百人一首大会が催される。
娘が小4の時、接戦の末、3位となった。
賞品は日本地図の下敷きで、今でも大事に持っている。
当時、帰国した折に、実家に置いてあった百人一首かるたを母に承諾を得て持って帰った。それを時々、子供達と一緒にやって遊ぶ。
補習校では1週間1回であっても、日本文化にも触れる行事や風習も教えてもらえるし、家庭でのみ培った事も補修校内で披露できる。
実際、我が家のように百人一首を家で遊ぶ子供もいるわけで、
「あの子も自分と同じなんだ」
と半ば同志のような感覚になっているようだ。
他にも興味深いのは、自己紹介で、子供達がそれぞれ好きな食べ物を言った際に、1番多かったのは、餃子、ラーメン、寿司といった日本でも馴染み深いものだった。(倅はそこに納豆も付け加えていたが)親が好んで作るものが、子供の好物にもなるのだろう。
我が家は皮から餃子を作るが、同じような工程を踏んでいる人もいた。
ある時、市販されている冷凍餃子を買って焼いて食べたが
「これも美味しいけど、やっぱり自分で作った方がもっと美味しい」
と娘は言っていた。
果たして今年度は何回補習校が開くだろうか。
1学期の半ば迄は既にオンライン授業となり、例年予定していた1学期の目玉である運動行事や体験学習も 、またしてもコロナで既に中止と決定してしまった。
子供達が楽しみにしていただけに残念ではあるが、いつかまた再開できる日を願って、それまではオンライン授業でなんとか乗り切らねばならない。