「文豪がイケメン化して能力バトルしたら絵になるんじゃないか、と編集と盛り上がった(Wikipediaより)」とは、原作者朝霧カフカの言葉。
はい、まさにその通りです。
2012年からヤングエースより発行されている『文豪ストレイドッグス』は、異能力バトルアクションで現在も尚連載が続いている。
アニメ化は2016年から。2023年には第4シーズンが始まる。
主人公が施設を追い出され、野垂れ死そうになる所から始まる。
一見シリアスな話かと思いきや、ドタバタコメデイーで楽しい。
現代の日本が舞台ではあるものの、服装や小道具にレトロ感が漂うのは文豪達が生きた時代を反映しているような錯覚に陥ってしまう。
醍醐味はなんと言っても、日本人なら誰でも知っている数々の文豪達が異能力者となって出てくることだ。
自殺好きの太宰治、人虎の中島敦、理想主義の国木田独歩等々、個性的な文豪達の特徴を活かしたキャラクター設定は見事だ。
しかも必殺技が各々の作品名やエピソードに因んでいたりするので、日本文学を知っている者なら、美味しすぎて、益々テンションが上がる。
敵側のポートマフィアにも、文豪達がズラリ。
回を追うごとに、新たなキャラが登場するので、次はどの文豪が出てくるのか、また必殺技はどの作品名なのか、そんな事を予想しながら視聴するとワクワクしてしまう
海外でも人気なのは、イケメン揃いというだけではなく、大学で日本文学を専攻している人達が嬉しくなって視聴しているのではないかと思う。
勿論、日本文学を知らなくても、純粋にアニメのストーリーだけ追っても面白い。
それほど、どのキャラクターも魅力的だ。
モニター前で1人でニヤニヤするもよし、また一緒に見ている人に蘊蓄を垂れるもよし。
もしくは文豪達の作品を、久々に紐解いてみるのも良い。