ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

たまには良い事もなくてはね。

 

国語の授業の一環で、秋休み前に、本の紹介をする為に、紹介したい本を探せと指令が来た。読書が苦手な倅は、夏休み中に読んだケストナーの『飛ぶ教室』を選んだ。

ケストナーの『飛ぶ教室』は、我が家のちょっとしたブームみたいになっていて、娘が特に大好きだが、他のケストナーの作品も好んで読んでいる。

この本は20年毎に映画化され、今秋も4回目のリメイクされた映画が上映している。

原作ファンの私達からすれば、映画は1954年版のケストナー本人が脚本を書き、出演した映画以外はそこまで評価はできないが、それでも作品が書かれて90年経った今でも、こうやってリメイクされて映画化される原作には、それなりの魅力があるのだろう。

 

私達家族がここまでケストナー作品に夢中になっていても、娘のクラスでは、2003年版の映画を観た気がする、くらいの反応で、原作を読んでない人ばかりだった。

秋休み前に国語の先生から、この提案がされた時も、最近流行りの児童文学を挙げる人が多かったので、ケストナー作品は絶対に誰も紹介しないだろうとタカを括っていた。

 

しかし、倅のタカが外れてしまったらしい。

クラスメートのC美ちゃんが休み時間にやって来て、自分も紹介するつもりだったと告げられた。

C美ちゃんは倅が転校する前に通っていた小学校のクラスメートだ。

学童でも一緒で、彼女だけは学童で倅が問題を起こした時でさえ、慰めてくれた。

引っ越しを機に隣の学区に転校した倅だったが、偶然、倅が通う習い事にC美ちゃんが入会して来たのだ。久々の再会に大喜びし、更に今は同じ学校に進学、そしてまたクラスメートになっている。

現クラスは引っ越し前に通っていた小学校の元クラスメートが多かったようで、C美ちゃんは興奮気味に他の女子達に

「だから言ったでしょ!倅君も同じ学校に進学するって」

なんて言っていて嬉しいやら照れ臭いやら。

 

さて、今日の倅は体育でクラスで最高成績だったようで、クラスメートが

「おめでとう!」

と言ってくれたらしい。そうかそうか、それは良かった。

最近は勉強面が不調で、幾ら頑張っても伸び悩んでいたから、運動面で良い評価をされると余計に嬉しくなるね。

でも親として1番嬉しいのは、クラスメートに「おめでとう」と言ってもらえた事なんだな

 

娘も今日のフランス語のテストは勉強の成果を出し切れたようだったので、ここから事態が好転したら良いなと思っている。

 

 

◆◆◆おまけ◆◆◆

 

娘が下校時に撮って送ってくれた。

うっすらだが、二重の虹が見えるだろうか?