ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

家での音読会。

ここの所、ほぼ毎晩、子供等を前に、私はエーリヒ・ケストナー作『飛ぶ教室』を音読させられている。

この本はケストナーの名作で、今迄に3回映画化された。

日本語訳も幾度かされており、原作に至っては音声収録もある。

私達は翻訳版2冊のみならず、ドイツ語の原作を持っているので、私が古い版の翻訳版を音読する傍ら、娘は萌え度100%の挿絵の翻訳版、倅は原作を手に、私が読んでいる箇所を辿るのである。

 

私は参加した事がないが、YouTubeでもライブ配信で、皆で一緒に同じアニメや漫画を視聴して、それについて熱く語る形式のものがある。

なんとなくそれっぽいけれど、私達の場合は、大元になっているものは同じでも、翻訳者によってそれぞれ異なる表現があったりするのが分かるので興味深い。

音読をしていくと、どうしても感情移入してしまうのだが、挿絵が全くそぐわないようなものが出てくると、もう笑ってしまってシリアスなシーンが台無しになってしまう。やっぱり挿絵って大事だなあって痛感する。

音読そのものは感情を込めない方が良いとも言われているらしいが、我が家は感情を込めたり、声色を変えてみたりして読んでいる。

それにより、子供達の創造性が妨げられているように見えないし、家でやる分には、それでも良いかと思っている。

 

比較の為に、既に2003年に制作された映画も3人で観たが、あくまでも個人的意見を言うと、原作の各シーンをつぎはぎに繋げ合わせ、当時のドイツの時代背景や流行と一緒に織り交ぜてはいるが、内容が残念ながら薄い。

ドイツでも有名な俳優陣を迎えての映画にも関わらず、内容がないよう、、、的に薄かった。

一応、全体的な評価は良いらしいが、申し訳ないが、どの点が良いのかが分からなかった。

次に観たいのは、1954年に出た1作目だ。こちらは白黒で、ケストナー本人が作家ケストナーとして出演しているから、期待を裏切らない筈だ。(多分、、、)

 

 

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