毎週土曜日はミュンヘン日本語補習校の日と決まって、もう随分になる。
雪降る中、3年ぶりに幼稚部・小学部の学習発表会があった。
小学部は中高学部よりも人数が多い為、保護者は自分の子供の学年のみしか見る事ができなかったが、それでもコロナ禍以降、やっと対面での学習発表会となったのは、本当にありがたい。
運営委員会、講師、並びに行事部の方々には感謝してやまない。
倅達の学年では、討論会を毎回やっているようで、今回はそれを扱った演劇をしていた。
先生役やナレーター役、そして、生徒役があり、それぞれが上手く台詞を繋げて演じていた。休んだ子の代役も存在し、先生のきめ細かい指導の賜物で、大変良かった。
私は自分もやっていたから芝居が大好きで、子供の演劇を見るのもとても好きだ。
中学部からは研究発表会として、自分が選んだテーマを調べてまとめて研究発表するようになるが、まだ小学部の内はお遊戯や演劇、合唱、教科書の中でテーマを選び、それを舞台に適した「形」にしていく。ここで先生の腕が試されるようになる。
高等部に入ると、来賓や観客からの質疑応答が入る。
当然だが、それも全て日本語でするようになる。
こうやって書くと、とても簡単に感じるかもしれないが、普段は現地語を使って生活している殆どの子供が、現地校の宿題や課題をしながら、日本語補習校の宿題をこなし、毎週漢字テストをしたり学習発表会で演目をこなす事は容易ではない。
どうしても挫折してしまう子供も多く出てしまう。
娘が入学した時からすると、もう一桁しか彼女の学年は残っていない。
倅の方はまだ20人以上はいるが、倅も含めて、一体何人が残るだろうか。
上手く日本語を使いこなしている子供達を見ると、本人の努力以外にも講師の工夫と指導力の高さ、そして親の努力がそこにあるのを感じずにはいられない。(我が家も棚に上げてますw)
先生の機転で、発表後に打ち上げパーテイを教室でしたそうで、倅は東ドイツのヴィタコーラを持って行った。それで友達と分けて飲んだらしい。
「皆、美味しいって言ってたよ!」
と嬉しそうだった。
chiriyama-nikki.hatenadiary.com
演目の最後は合唱だったが、独唱の方が良いようなタイプなので、家で練習しても心配したが杞憂に終わったようだ。元気よく歌えていたと思う。
先生からも、よく通った声だと褒めて頂いて、私もとても嬉しかった。
補習校は習い事ではあるのだが、こちらの方が倅にとっては馴染みやすい。
言語の問題ではなく、授業体制や今迄受け持ってくれた講師の態度が倅には合っているのかもしれない。
とはいえ、ドイツに住んでいるのだから、週の殆どはドイツでの生活となる。
子供によっては日本人学校に通ったりもするが、我が家はそれはない。
現地校の事を考えると胃が痛くなるが、何とか乗り切りたいものだ。