我が家は悪筆一家という、全く自慢にならない異名がある。
義母は達筆だが、他界した義父は残念ながら悪筆だった。
その義父の字にそっくりなのが夫で、更に娘の書くドイツ語も夫の字に良く似ていて、小さなミミズが這っているような字を書く。
そしてどうやら日本語の字は私の字に似ているらしい。
いや、そんな事はないと思うのだが、時々日本の祖母に送る手紙の字を見て、実母が呆れて呟くのだ。因みに、母と妹は字が上手い。しかし、亡き父はやっぱり悪筆で、私はどうやらその血を受け継いでしまったようだ。
倅は万年筆で筆記体を書くので読みにくいし、いつも何処か必ず汚れている。
しかも彼は大きく書くから、スペースが足りなくなる。そうなると、尻すぼみみたいになって不恰好になるのだ。
筆記体ではなく、ブロック体で書けば良いのに。
高学年になると、万年筆は使わなくてもよくなるし、どんな字体であっても、読めれば良しとするので、本当は筆記体にこだわる必要もないのだがな。
補習校でも現地校でも毎回『字を綺麗に書きましょう』とか『丁寧な字を書きましょう』と指摘を受ける。補習校では中学部になってからは、teamsに宿題を貼り付けておくようになるので、悪筆を指摘される事が少なくなったが、小学部までは、保護者面談で毎年言われた。その度に
「もう遺伝なんで諦めています」
と言っている。先生には呆れられてしまうが仕方がない。
娘は字が汚いが、その代わり、書くのがとても早い。
つまりもう少しゆっくり書いたら、多少は綺麗になると思う。事実、ギムナジウム入学したての頃のノートは、大変綺麗だった。
倅は娘とは正反対で、書くのがゆっくりすぎるようだ。
これもまた問題ではある。
夫は小学校1年生の頃、自分の字が読めなくて、宿題の範囲が分からなかったそうだ。それで困った挙句、その日の宿題の範囲を覚えるようにしたらしい。
夫の記憶力の良さは、この時から発揮されていたようだ。
私の場合は、ある日、ファックスで送った自分の字が読めなかった。その時の驚きといったら、、、(滝汗)
人に何かメッセージを書く時なんかは、何枚も紙を無駄にしてしまう。
落ち着いてゆっくり書けば何とかなるのだが、いかんせん、イラチなので、どうしても無理。
変だなー、小中学時代は書道で幾度か入賞した事はあるのだけどな(遠い目)
きっとあれは幻だったのだろう。
ライバル君が娘の字を読めない経緯を書いた記事↓
chiriyama-nikki.hatenadiary.com