ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

娘の学校の先生。

壁に目あり

 

娘は現在9年生(中3)である。

そんな彼女の通う学校の先生は、個性的というか、面白い先生が多い。

今年度の生物の先生は、若い女性で生徒達の心を掴むのが上手いようだ。

初日に、皆の名前を早く覚えたいからと、各自の名前のイニシャルを形容詞で使って教えてほしいと言われた。

例えば、明子→明るい明子 みたいなように。そうすると覚えやすくなるという。

中にはイニシャルが被ってしまう事もあったが、それぞれ機転を利かせて上手く伝えた。

また上手く表せない子は友達が作ってくれたりもした。

2回目目の授業日には完璧に覚えていて、しかも一部の生徒の顔と名前だけでなく、エピソードまであって、皆を驚かせた。

エピソードを芝居じみた方法で披露した為、言われた生徒はとても恥ずかしそうにしていたらしい。

思春期真っ只中の中学生には、かなり気恥ずかしいだろう。

 

副担任は美術の先生で、授業初日に子供達に描かせた『手』の絵で、良いと思う物を数枚選んで、生徒達に見せた。

その中には娘の絵もあった。

誰が描いたのかを伏せて皆の前で見せたそうだが、娘の絵は影を描いていたりと細かい部分にも注意を配っていたのが良かったようで、周囲の反響が凄まじかった。

それで娘も自分が描いたとは言わなかったが、とても照れ臭かったそうだ。

 

高評価される事は、誰にとっても悪い気がしない。

娘は昔、夫からよく「絵の才能がない」と言われていたが、決してそんな事はないと思う。

それは倅に対しても同じで、それぞれ違う個性があるので、そこを正当に評価できれば良いのではないかと思う。

娘に関して言えば、夫に絵を見せても、余り良い評価をしてくれないし、それよりは苦手なフランス語の勉強しろとばかり煩く言うので、自分の作品は見せたくないらしい。

娘と夫の両方の気持ちが分かるので、なかなか難しいなと思う。

 

今年度、娘はチェス部に加え、新聞部と情報科学部に入った。

どれも週1回のみの活動となるから、掛け持ちしても、それ程負担にはならないのだろう。

日本の部活動みたいに熱心というわけではないらしい。

興味がある事を気ままにやりながら、友達と交流を深めていけば良い。