ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

愛ある弁当。

娘は13年間、ほぼ毎週末の土曜日に日本語を習いにミュンヘン日本語補習校に通っている。

その時には、いつも日本風なお弁当を作るのだが、伽羅弁やデコ弁といったある種の職人技のような弁当は流石に無理だと痛感している。

大昔に週2回のみ、1年間日本人幼稚園の未就園児クラスに通わせた時の弁当の時間に、保育士から

「弁当には子供の好きな物を入れてあげてほしい」

と言われたのもあり、それからは子供が好きな物を入れるようにしている。

 

ある時、ママ友の1人と弁当の話になり、彼女はゆで卵よりも卵焼きを作る方が手間がかからないらしいが、私は逆で、卵焼きの方が大変、だからいつもゆで卵を前日に作って入れると話した。

日本での食育関連の話は、ドイツでも時々テレビによって紹介される。

それでドイツ人の友達が

「私には絶対に無理」

と驚嘆していた。

現地校にはドイツ式の超簡単な弁当を持たせる。

何故ならば、ドイツの学校ではフィンガーフードのようにつまめて手軽に食べれる食べ物でないと、短い休み時間に食べられないからだ。

学食はあるが、事前に注文予約をしなければ食べられない。下級生の内は昼食の為に学校を出る事は許されないので、学食か多目に弁当を持つようになる。

小学校の時は、学童に行けば昼食が付いていた。

進学して中学年くらいになると、家が近いと昼食を食べに帰ってくる子供もいる。

そしてまた午後の授業の為に学校にトンボ帰りするのである。

 

ドイツ式の弁当の方が簡単だけれども、日本語補習校では出来るだけ日本の弁当に近い物をと考えて、準備をしている。

ある時、クラスメートから娘は

「娘ちゃんの弁当は13年間、いつも変わらないね」

と言われたらしい。

 

なんてこったい!

週1だし絶対に指摘されないだろうと思っていたのに。

意外によく見てるものだね。

 

最近は、唐揚げとソーセージを交換したりと、割と交流があるらしい。

因みに指摘したクラスメートは、その日は保温できる容器でカレーを持ってきていた。

 

「変わり映えしなくてすまない」

と言うと

「でも愛があるから良いじゃん」

と返ってきた。

 

そういってくれると嬉しいね。

13年間、大した変わり映えのない弁当ではあるが、補習校の終業式だった昨日は、焼き鮭をおまけに付けてあげたら、子供等は大喜びしていた。

 

 

◆◆◆おまけ◆◆◆

現在、ドイツ人女性に日本語を教えているのだが、そこで招待されたブルグルサラダ。

ブルグルはデユラム小麦の挽き割りで、トルコのような地中海地域やインドでも食べられる。

自分の家庭菜園から収穫した新鮮な野菜も、ふんだんに入れて作ってくれた。