ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

進展。

先週から倅の周辺が騒々しかったが、今朝、担任とスクールカウンセラーを交えて、夫と4人で倅についての話し合いが持たれた。

 

これに関して、ここでも何度か記事にしたためているが、その都度、励ましのコメントや⭐️マークを頂き、本当に励みになっています。ありがとうございました。

 

昨日は娘は合宿中の虫刺されで歩けないほど腫れてしまい、欠席。倅は先週からの流れで精神的に参ってしまい腹痛があり、欠席させた。

その代わり、X Boxやテレビを禁じた。1日中、デジタルに触れなかったのもあってか、それとも充分に睡眠が取れたからか、今日は元気に登校した。

担任も

「随分リラックスしているように見えた」

そうで、ちょっと安心した。

私達が学校にいる事は本人も知っているし、何故かも知っている。

1時間目が終わった頃、偶然、倅を廊下で見かけ、手を振った。

 

さて話し合いだが。

印象からして、先生はちゃんと倅を見ているし、学校側も否定的ではない。倅の特性故に特別支援学校に行く事を勧められるのかと夫は思っていたようだが、この質問には即否定された。

「倅君は良いものを沢山持っている。他のクラスメートが見えない事すらもよく見えてしまうから、クラスで浮いてしまったり反感を買ってしまう。それは自閉症ならではの問題だからどうしようもない。彼に必要なのは、周囲の理解と支援」

と言われた。

恐らく、二次障害を防ぎたいと思っているのかもしれない。このまま緊張が続くと大変だと心配していた。

 

担任の話。

担任が提示した本読みのテストで生徒達に時間を与える為、一旦担任は席を外した。

その時、教室はとても煩かった。

それで倅が「静かにしろ!」と叫んだ。当然、うるさくしている連中からすると、倅の行為はムカつくわけで、倅を強く非難し、犬の餌とか寿司野郎とかの悪口を言った。

それに倅がブチ切れて、言い過ぎも含めてスラングを捲し立てた。

担任はそれを廊下で聞いており、大丈夫だろうかと心配になったほどだった。

その後、担任がやって来て、何があったか問いただした際に、倅が「先に悪口を言ったのはお前等だろう!謝れ!!」と言い、騒ぎ立て悪口を言った連中に謝罪させたのだった。

当然、謝罪した男子達からすると面白くない。

それで陰口を叩き、その延長で、今度は他の男子(彼等の仲間)が金曜日の体育の時間に言いがかりをつけた。更には他のクラスメートにも嘘を言いふらした。それを信じた別の男子が、倅にしつこくからみ、泣くのを我慢した倅は休み時間にスクールカンセラーの所に行き、アドバイスを求めた。が、カウンセラーの顔を見ると一気に緊張の糸が切れてしまい、号泣。というのが、学校側が把握する最近のことの顛末だった。

 

他にも最近は緊張のアップダウンが激しくなってしまっている為、見ていて痛々しいと言われた。

さてここまで話を聞いて、私は少々感嘆したし驚いた。

小学校3〜4年時代の教師とは明らかに質が違う。

ちゃんと倅の状況を理解している。

先生は誤解をしてしまっているかもしれないと思っていたが、それは杞憂だった。

 

結局、あれこれ話し合った結果、

1.コミュニケーション能力を高める為のセラピー。

2.学校側の提案する配慮。(アドバイザーが週1で倅の学校生活をサポートする為に来る等)

3.必要に応じて投薬。

が妥当だろうとなった。

 

2に関しては病院側の診断書が必要となるが、何度も掛け合ってはいるものの、なかなか予約が取れないのがもどかしい。病院でセラピーが可能かどうか、まず聞く必要も出てくるので、とにかく予約ができないと埒があかない。

再度、倅の気持ちを考慮して、クラスへの告知は本人が希望しない限りはやらないでほしい話し、担任も了承した。

 

帰り際、どうやら長い休み時間で生徒達は校庭に出ていた。

現学級委員のイワン(仮名)君がいたので倅クラスだと見て取れた。

私達が出てきた事で一瞬、クラスに緊張が走ったように感じた。(やっぱり東亜細亜人とでかいドイツ人のコンビは少ないから目立つわな。どうして倅の親がここにいるのだろうとでも思ったのだろう)

倅はいないようだったが、後で聞いてみると図書室にいたらしい。

本当はどうなったのか知りたくて、私達を探したが、少し時間がかかってしまったので、結局会えず終いだった。

 

午後になって病院から電話がかかってきた。

そしてやっと予約を取り付けれた。

夏休み後の最初の1週間内の午後に取れたのが幸いだった。

 

夏休み迄、あと少し。

ようやく一歩前進した気がした。