今回の一時帰国は地震から始まり台風に終わった。
本来なら9月1日まで滞在予定だったが、JRの計画運休の可能性が大きくなった時点で、もしかしたら飛行機が飛べなくなるかも、いやそれよりも計画運休で大阪入りすらできなくなるかもと思い、予定を早めて、急遽ドイツに戻る決断をした。
母は私が7月に「今年も帰るよ」と話した時は喜びのあまり泣いていたが、早目に母宅を発たねばならなくなってしまうと、今度は別れの涙で見送ってくれた。
今迄一度も別れの涙を見せなかった人なのに。
今年春頃に糖尿の関係で、医者から食欲を減退させる薬を処方され、母は短期間で随分痩せて小さくなってしまった。急に痩せるから情緒も不安定になってしまったのだろうか。
そんな母に見送られ、私ももらい泣きをしてしまった。
子供等は祖母に、来年も必ず戻ってくるから、それまで絶対に元気でいてねとハグをした。
関空付近のホテルに宿泊して台風の動向を伺いながら行動していたので、大阪にいる妹一家との再会はおろか大阪観光も出来なかったが、それはもう次回のお楽しみとしてとっておく事にしよう。
妹から
「お姉ちゃん、(予定を繰り上げて早目にドイツに戻る事を)よく決断したね」
と電話で呆れられたが、迷っている時は、思い切った決断をして行動に起こす方が後悔が少なくて済むのかもしれない。
夫は
「義母さんとの時間が少し短くなってしまったのは辛かったね」
と同情してくれた。そして
「実は9月2日からの1ヶ月間はシュトッツガルトに単身赴任しなければならなくて、週末くらいしか帰って来れなくなっていたから、もし台風の影響でドイツに戻るのが予定よりも遅くなってしまった場合はミュンヘン空港まで迎えに行けなかったかもしれない」
と言われ、迷いながら出した自分の決断はあながち間違いではなかったのかもしれないと思った。
夫が迎えにきてくれた昨日の夕方、家族で倅のお気に入りの軽食屋に立ち寄り晩御飯を食べた。
今日からまた家の片付けや庭の手入れをせねば、、
万年日陰北側花壇のアナベルは元気だが、雑草がえらい事になっているので、ぼちぼちやっていきます。
皆様の地域で台風の被害が出ていませんように。気を付けてお過ごし下さい。