恒例の土曜日がやってきた。
今日で倅の日本語補習校での小学部生活は幕を閉じた。(あと1回あるけど)
来年度は中学部に進級するので、大した変わりはないのだけれど、補習校は日本の学校行事に寄せている部分があるので、大変ありがたいし感慨深い。
子供等は3月16日の卒業式までの間、歌の練習や答辞の原稿書きや練習をしていた。
親は子供の胸につけるコサージュの作成に携わったり、更には先生に贈るメッセージを子供達は作るようになるのだが、これもまた学年委員である保護者が音頭を取ってするようになる。
今回の卒業式では、袴姿の女子の卒業生が多くいた。
恐らく皆で示し合わせたのだろうと思われる。
華やかで、とても美しかった。
倅は礼服を着た。
今はまだサイズが合わないが、中学部の卒業式には、甥っ子のお下がりの詰め襟の学ランが着れるかもしれない。
因みに礼服でもちゃんとネクタイを結んだ。
夫が手伝ってくれたが、ネクタイ姿の倅は随分大人びて見えた。
夫は所用の為、残念ながら不参加となったが、娘が在校生代表の1人として参加したので、式の後、3人で写真を撮った。
倅も娘も未就園児クラスから通学しているので、随分長い時間を日本語補習校に費やしていることになる。
倅には発達障害があり、それで現地校では
「土曜日にまで勉強するなんて。負担になっているから辞めた方が良いのではないか」
と言われた事がある。確かに朝は大変だけれど、楽しんで行っているから、今はこれで良いと思っている。
クラスによってカラーが異なるが、倅クラスは日本語が強い子供が多く、年度始めから最後まで日本語で雑談や会話をしていた。
実はこれって結構凄い事で、普通はかなりの高確率で、授業以外はドイツ語化しやすくなっていくのだ。
折角、日本語をしっかり学べるチャンスなのに、周りに流されてドイツ語で会話をしてしまう子供がいかに多いか。
しかし倅クラスは、現段階でもその傾向が殆どないので、よく驚かれる。
体育祭や百人一首大会では負けっぱなしではあったが、学習発表会は毎回レベルの高い仕上がりだった。授業参観でも活発に発言をする子供が多かったのは印象的だった。
発達障害故か、それとも単に相性の悪さからか、昔は倅に対して嫌味を言う輩もいたが、今は彼の存在を受け入れているようで問題はなさそうだ。
きっと担任の先生の手腕もあるのだろう。
先生には本当に感謝している。
何にせよ、こうやって一区切りつけれて、ホッとしている。
ともあれ、倅よ。
卒業おめでとう!
そして4月からの中学部進級も、また頑張ろうね。