ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

エモーショナルサポート!

月曜日になった。

1週間の秋休みを終え、子供等の学校生活が始まった。

珍しく、子供等は早朝に起きてきた。

きっと気持ちが昂ってしまっているのだろう。

どこの進学校も、秋休み後に試験がバンバン入ってくるから休んでばかりもいられない。宿題は確かにない(もしくは少ない)が、自分で課題を見つけたり、試験勉強をしなければならない。娘も倅もそれなりに秋休みに課題に取り組んでいた。果たしてそれが功を奏すか。

 

私が『進撃の巨人』ファイナル後編を観て、感動の余韻に浸っていた頃に、子供等は下校してきた。

娘は秋休み前の英語の時間に、スコットランドの著名人の1人を研究発表するとかで、コナン・ドイルを選んでいた。秋休み中に準備を進めていたが、実際の発表日は下旬とのこと。少し時間がありそうで良かった。

授業中には、スコットランドでよく見かける草花を娘だけが言い当てたとかで、先生を感心させたと大喜びだった。

娘の場合、アニヲタなのと、自身の空想の世界でオリジナルキャラクターを生み出している中で、名前を決める際にこだわりを見せる。それらが今回も非常に役に立ったというわけだ。

 

倅は秋休み前にやった点数が出ない小テストが返ってきて、彼の苦手な一面が出てきているのが分かり、頭を抱えてしまった。

集中力散漫になってしまうのは、彼の特性である注意欠陥多動性障害故だが、コントロールするのはなかなか難しい。

宿題として、小テストの直しが出たが、それをやるだけでもかなりの時間を費やしてしまった。

疲れているからやりたくない、休みたいのにやらされているから脳が拒否しているのだろうな。集中したらできるのに、取り掛かるまでに異常に時間がかかる。

時間を区切ってやらせてみても、半分しか書けていなかった。しかも万年筆のインクで紙を手で汚してしまうらしく、ノートは大変汚かった。

それから直ぐに習い事に行かねばならず、帰宅して夕食後にもやったので、結局4回も同じ宿題をやり直しさせた。

秋休み中に頑張ってやった事が身について欲しいのに、なかなかそういうわけにはいかないらしい。

 

賢い子供の親御さんと話をしたら、

「うちの子は、小3くらいから勝手に宿題や勉強をやっている。私の友達は、子供の勉強に口出ししない主義で、子供が助けを求めてきたら、その時だけ助けるようにしてるんだって。その結果、1回は留年したのだけど、これも良い勉強になったと思うと言っていた。結局今は卒業して大学生になっている。だから敢えて、口出ししないようにしている」

と言われて感心しつつも、ここには書かなかったが、もしかしてマウント取ってる!?と思うような発言まで余分にされたから、やっぱりこの人とは直接話さない方が良いと改めて心の距離を置く事を肝に銘じた。

 

さて昨夜は随分遅くまで、子供の勉強に付き合った。

付き合ったといっても、ただ横に座っているだけなのだが、子供にとってはエモーショナルサポートとなるらしい。

フランス語の単語を覚える時は私がまずドイツ語で言って、娘がフランス語で答える、という単純な事を繰り返す。

自分が学生だった頃は、両親は仕事で忙しくて、そんな事をしてもらった記憶はない。

語学は今でも苦手で、忙しかった親は家庭教師なり塾なりをあてがってくれた事に感謝している。娘は現時点まで、結局自力で何とかやってきているのだから、そこは凄いなと感心する。

 

ところで、倅クラスにウクライナからの難民の子供がいるそうだ。

その子が冗談でウクライナの民族舞踏コサックダンスを披露してくれたらしい。勉強は難しいけど、人間関係は小学校時代に比べると、今はそんなに悪くないのだろう。11月には学校の休みが中旬に1回あるから、それまで息切れしないように頑張ってほしい。