昨日の夕方、倅の元クラスメート君が誕生日を迎えるということで招待された。
自分達の感覚だと、午後15時くらいから始まって夕方にはお開きとなるかなと思っていたが、夕方と聞いて少々驚いた。
歩いて行けるくらいの近所ではあるが、誕生日プレゼントを持って、私も同行した。
迎えの時間を尋ねると19時くらいと言う。
中に入れと促されたが、娘も待っているのでと断った。
夫だったら、ここでかなりの長い時間を費やすだろうが、内向的な私にはできない。
迎えにいく前に娘と雑談をしながら、倅が好きな某ゲームのキャラクターを描いた。果たして倅はすぐに言い当てるだろうか。
元クラスメート君宅は長屋になっていて、門を入って1番奥となる。
1番手前の場所で、これまた長屋の住人らしき老夫婦が庭でBBQをして焼いたばかりの熱々の肉を頬張っていたが、迎えに来た私を見ると、何故か皿に積んであった鳥の手羽先をくれた。
「あんた、どこから来たんだい?」
「に、日本でっす」
とか言いながら、つい頬張ってしまったが、このご夫婦は今回の主役の家族とは無関係だ。
なんで私は肉を食べてるんだろう・・・。
我に帰り、急いで倅がいる場所まで行くと、元クラスメート君の両親が待ち構えていた。
倅他2名の男子が元クラスメート君と一緒に、部屋でゲームをして遊んでいた。
それで少しだけ遊ばせながら、取り敢えず、世間話をした。
ドイツではタトウーを施す人が多く、元クラスメート君の父親の腕にもタトウーが刻まれていて、そのうちの1つが漢字だった。
話によると、彼の父親の名前を漢字で入れてもらったらしい。
日本語ですか?と尋ねられ、言葉に窮した。
というのも、発音からして、多分中国語で入れてもらったのだと思うからだ。
それで
「日本語でも読めますが、多分、これは中国語の発音だと思います」
と話した。少々落胆している風だったので、なんとなく申し訳なかったが、、、
それで日本語の漢字は中国から来ている事や、中国人は現在は漢字を簡略化して使っているが、今でも昔の漢字は読めるから、自分達は筆談で交流が持てるんですよと説明した。
それから、アラビア語もとても綺麗な文字ですよね。
と、あちらのルーツにテーマを持っていった。
元クラスメート君はアラビア語とアルメニア語が話せるらしい。
アルメニアは世界最古のキリスト教国だそうで、子供の名前は聖書に馴染み深いものだった。顔立ちからするとイスラム教徒ぽいが、名前を聞くと、どの宗教に属しているか分かる。
倅を連れて帰る時、また例の老夫婦の横を通り過ぎたが、今度は倅にも手羽先をくれた。
倅も頬張りながら帰った。
元クラスメート君の母親から手作りのケーキをお裾分けされ、今朝はそれを食べている。
昨夜、倅が教えてくれた話によると、元クラスメートの1人がこの夏休みでYoutuberになっていたらしい。
どうやら何処にでもパパラッチがいて、男子でも噂話に花を咲かせるようだ。
今時は小さい内からスマホを所持している子供も多いから、こういった情報が早いのだろうか。
娘の友達もパパラッチの如く、元クラスメート達の現在を細かく教えてくれるらしい。
そういえば、私の友達にも噂話が大好物な人がいたっけ。
明日からいよいよ新年度新学期を迎える。
また1年、なんとか乗り切れますように。