ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

門出に。

昨日は交通機関のストライキがあり、遠方からくる子供達の欠席が目立ったようだ。

私設のバス会社は運行したので普通に走っているバスもあったようだが、我が地域はストライキで鉄道も死んだように静まり返っていた。

 

娘の隣のクラスでは、8人しか出席者がいなかったそうだ。

ストライキの為だけでなく、フランスへ交換留学に行っている子供達もいるので、その出席者数となったらしい。

担当の先生が不眠不休で頑張って、なんとかフランス行きを達成した。

つい最近、フランスでストライキやデモがあり、危うく中止になる所だった。

実はその前のイギリス行きは中止となった。

娘の学年は、567で中止になる行事が多かったが、やっと落ち着いたと思ったら、今度は情勢が不安定で中止にならざるを得ない事が出てきた。

 

私の子供等は2人とも、毎週土曜日に日本語補習校に通っているが、娘の学年だけ、小学部の卒業式、そして中学部の入学式ができなかった。

その翌年からは、オンラインなり、学年単位なり、規模を小さくして、式典が行われたが、娘の学年だけは、ロックダウンが始まった年だったので何もかもが出来ずに終わった。

大人は「仕方ないよね」で気持ちを切り替えれるが、子供はそうでもなかったんだなあと、先日行われた補習校の卒業式の答辞を読んでいる姿を見て痛感した。

中1の担任だった先生が、当時、

「この学年だけが、両方出来なかったのですよね。人によってはどうでも良い事かもしれませんが、ケジメというか区切りというのは、やはり大事だと思います」

と仰っていたが、本当にそうだなと思う。

 

鉄道関係がストライキを起こしていたのもあってか、1年上の先輩だった男子が、娘のギムナジウムにやって来た。

彼は今年度は進級せずに、鉄道関係の職業訓練を受けているそうだ。

ギムナジウムは大学進学の為の教育機関ではあるが、9年生(中3)くらいになると、職業訓練や職業体験や実習の話も出てくる。

実習を行った生徒達の反応はすこぶる良い。将来に対する希望が膨らむのか、学校の勉強よりも楽しいと感想を述べた子供もいる。

こういった教育プログラムは良いなと思うので、是非とも続けてもらいたいものだ。

娘の先輩がキラキラと輝いているのなら、彼の選択は間違いではないだろう。

 

春は門出の季節である。

今の環境に残る者もいれば、心機一転、別の道に進む者もいる。

願わくば、どの道であっても、明るい未来でありますように。

 

 

◆◆◆おまけ◆◆◆

 

花壇の花が綺麗に咲いてきた。

 

 

 

こちらは二代目の紫陽花。

上からだけでなく、下からも新芽が覗いている。