ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

実習の授業。

なりたい自分になれ


現在、ギムナジウム9年生(中3)の娘は、10月に入ってから実習の授業を持っている。

実習は2月に1週間のみするようになるが、その前に実習に対する心構えや履歴書の書き方、リサーチの仕方等を学ぶ。

グループを4つに分け、先生から教わり、学校が用意したリストを見ながら実習先を決める。もしくは、自分で実習先を見つけても良い。その場合は、実習先から承諾を得られたを学校に報告するようになる。

 

まだ将来何になりたいかを決めていない子供が殆どだと思うが、ドイツでは、中学生くらいの年齢で、こういう事もするのかと驚いた。

ただ普通に大学に行くだけの子供も多いだろうから、ギムナジウムでも、こういった経験をさせてもらえるのは良いと思う。

親の会社に実習に行く事も可能だろうが、夫の会社は遠方で、実習期間は1週間ではあっても、1日中ではない。

午後の授業の一環となるので、近い方が良い。

娘の友達は警察官になりたいから、警察署に直接連絡をして、早々に承諾を得たようだ。

娘はというと、食いぱぐれない職業が良いとの事で、では一体何ができるのかは、具体的には分かっていないようだ。

リストを見ながら、これから家族会議で決めていくしかないだろうと思う。

 

私は中学生の頃は、郵便局で働きたかった。

何故、郵便局かというと、手紙が好きだから。

両親は小さな食堂を経営していて、朝から晩まで休む間もなく働いていた。

日曜しか休める時がなく、いつも仕事ばかりして子供の事は放ったらかしだった。

そんな両親を見て育ったから、サラリーマンの家庭に憧れていたし、将来は安定した収入が得られる公務員になりたかった。

結局は公務員にはなれなかったが、こういうのも縁なんだろうと思う。

公務員になっていたら、きっと夫とは出会えなかっただろうし。

 

今は、サラリーマンの家庭を築いているので、ある意味、憧れは現実のものとなったわけだが、自分には仕事運がないようで、順調にいっていても、必ず続けれない事情が生じて断念するようになっている。

知人達を見ていると、公私共に充実している人ばかりではない。

仕事をバリバリにやっていても体調を崩してしまったり、仕事があっても子供がなかなか授からずにいたり、子供ができた事で結婚しても離婚してしまったり。

何もかも手に入れる事って、できないんだろうなあと思う。

例え、何もかも手に入れている人であっても、きっと何かしらの問題があって、不満足なんだろうな。

だから結局は、ほどほどが1番なのかなと。

今ある幸せを噛み締めながら、なりたい自分にゆっくりなっていくのが良いのかも。

 

子供等の将来の夢に戻るが、これもまた色々あって良いのではないかと思う。

ふわふわする夢を幾つも持つ中で自分ができるものを見つけて、その内の1つから将来設計を立てても良し、好きなものを職業にするも良し。

誰にも迷惑をかける事なく、地に足が着いて生活できていれば良いのだろうな。