ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

何処で力を入れるかは自分次第。

ドイツでは成績が1が最高、6が最低となります。

 

ドイツでは、小学校のうちから落第や留年をしてしまう子供もいるが、わざわざ入学を1年遅らせて進学する事も可能で、いわば、子供の学力や成長に合った速度で学校生活を送れるようになる。

しかし、現在のドイツ社会では、小学校5年から進路が分かれる為、子供達は小4で進路を決める事となる。

つまり、小4時代にほぼ毎週ある試験をこなし、国語、算数、生活の成績を足して3で割った平均点で進路が決定される。

小4で進路を決めるのは早過ぎやしないかと懸念を抱く保護者も少なくないが、それでも現在でもこの状態でいってるのだから、それで支障をきたす人は余りいないのかもしれない。

 

結局は親が決めた進路に沿って、子供達は従っているのではないかと揶揄される場合もあるだろうが、実際はそうでもない。

うちの場合は、娘と何度も話し合って、本人がどうしてもここに行きたいからと言って勉強してギムナジウム(大学進学を前提とした中高一貫校)に入学した。

昔はギムナジウムに行く事がステータスと言われていたらしいが、現在では実用性が高く、様々な可能性があるレアルシューレ(実科学校)の方が人気があるようで、わざわざそちらを選んで入学する人もいる。

事実、娘の親友はギムナジウムに行ける成績があっても、レアルシューレに進学した。

進路に関していえば、上の学校でついていけなくて、翌年から下の学校に移る場合もあるし、またその逆で、下から上の学校に行く事もある。この場合は、試験を受けて成績が充分あれば行けれる。但し、最初は1年下の学年から始めるようになる。(可能であれば、その後、飛び級もある)

 

先日、ミュンヘンに住んでいる友達と話した。

彼女には大学生とギムナジウムに籍を置くお子さん2人がいる。

そして日本の某武術をやっているのだが、自分も含め、子供達もそんなに才能があるわけではないが、子供は黒帯までいってるし、継続は力なりで、細く長く続けていけば、ある程度はできるようになっていくと語っていた。

それはどんな事にも通じるように思う。

習い事であっても、スポーツであっても、言語習得であっても、また学業であっても。

 

どんなに期待されて凄いと言われていた人であっても、ある程度までいってしまったら、パタリと止めてしまう事がある。

折角ここまで頑張ったのに、残念だと周囲は惜しむだろうが、本人からすれば、色々な事情があるわけで、一概にその進路だけが最善とは限らない。

 

ギムナジウムを卒業し大学に入っても、発砲事件を犯す人もいるし、看護師から勉強をして大学に入り、全く違う分野を専攻し、卒業後は就職して活躍している人もいる。

子供達がどんな人生を歩むにしても、他人に迷惑をかけないように、そして自分に誇りを持って生きてほしいと願うばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆おまけ◆◆

 

6月1日は、旧東ドイツでは子供の日だったそうで、夫は今でもこの日に子供達にプレゼントを贈っている。

それで私もケーキを作り、贈り物を用意した。