少し前に探し物をした時に偶然見つけた、娘が入学する1年前のギムナジウムの記念誌を、引っ越しした際にも持ってきた。
その記念誌には、当然、娘は写っていない。
恐らく、学校のオープンデーに行った際にもらったのだろう。
それを娘が見付けたようで、1人で騒いでいた。
昔の写真というのは、気恥ずかしいものがある。
夫の日本の大学の卒業アルバムを子供達が見付け、夫探しに興じていた。
関係ないけど、大昔の夫が所属していた兵役時代の写真、学生時代の髭ありの写真なんかは白黒で、ちょっと格好良く見えるんだよな。
私の写真は、夫と付き合っていた頃なんかは、作り笑顔だとか辛辣なコメントばかり出され、ぎこちない顔ばかりで写っているから、個人的には好きではない。
昔から笑顔を作るのが苦手だったので、素敵な笑顔に憧れたりもする。
子供が生まれてからは、専ら写すばかりで、自分が被写体になる事は滅多にない。
なので、たまに写真を撮られると、ショックを受けてしまう。
さて、娘はギムナジウムの先輩達にも、古い記念誌を持っていって見せた。
反応は様々だったようだが、恥ずかしそうにしている人もいたとか。
男の先輩に至っては、身長が随分伸びている事に驚いたようだ。
娘が写っている記念誌を見ながら、本人が呟いた。
「私ったら目を見開いていて、怖いw」
もう、こうなったら、2人でキメ顔の練習でもするかな。