典型的なドイツ人の1つに「時間に厳しい」がある。
しかし、ドイツに住んで20年以上になるが、そんな人ばかりではないというのが実情だ。
その良い例が夫だ。
私に対しては時間にルーズだ。
付き合ってる頃は、しょっちゅうデートに遅れてきていた。
結婚した今でも、何時に帰ってくると言いながら、ちっとも帰ってこない。痺れを切らして、携帯に電話を入れる事もある。
誕生日会に招待された子供を迎えに行くと、「もうちょっと」と言いながら、同じように迎えに来た親と話し込んでいる。だったら始めからそう言って欲しい。ご飯の用意が無駄になる。
今はスマホに、所在地が分かる機能が付いているので、大体何時くらいに帰ってくると予想がつくのでありがたい。
そんな夫でも、仕事となると話は別だ。期限をしっかり守り、時々仕事を持ち帰り、家で働いていたりする。
昔、勤めていた会社は、自宅から5km以内の場所にあり、週末も出勤していた。
1人でいてもつまらないから、大学生だった頃は、私も一緒に行って、そこで論文を書いていたし、出産後は子供を連れて遊びに行っていた。
掃除婦さんも来ていて仲良くなり、皆でケーキを食べたのが良い思い出だ。
私がちんたら論文を書いて、しょっちゅう休みを入れているのに比べ、夫は休みなく働いていた。家ではぐーたらして過ごしているので、そのギャップに驚いた。
さて余程の理由がない限り、学校でも遅刻はしてはいけない事となっている。先生によっては、遅刻を嫌ったりする。
それだけ遅刻をする者が多いのだろうか。
街中からこちらのギムナジウムにやって来るとなると、毎度遅れがちになる電車の都合で、しょっちゅう遅刻している生徒もいるようだが、現在は、週3回のコロナテストを実施する為、普段より早目に登校している生徒は多い。
そうは言っても、生徒の心がけのみでは時間厳守ができない場合もある。
音楽や化学のように教室を移動せねばならない時などは、先生が終了の鐘が鳴っても授業を終えないと、生徒がその旨を説明しなければならない
大抵の先生は授業を切り上げてくれるが、中にはマイペースな先生もいて、お構いなしに授業を続行する。
今日の授業でここまではやっておきたいとか、つい話が弾むと、どうしても途中止めにしにくいのは分かるが、生徒の事情も理解してあげたら良いのに。生徒に時間厳守を強要するならば、自分もしないとね。
そんな先生に鍛えられているからか、生徒達もかなりタフである。
先生によって対応を変え、あくなき攻防を繰り返している。
うーん、、だから討論が好きな人が多いのかしら、、、と、たまーに思う自分がいる。