ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

友達の話から脱線して、娘の習い事再開の話。

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苦肉の策

 

同じギムナジウムに通っている娘の友達は、やっと念願の猫を飼えたのに、勉強を盾に猫質を取られているらしい。

勉強をさせるのに脅しをかけるのは穏やかではないが、そう言ってしまいたくなる親の気持ちも理解できる。

子供の成績が悪かろうが捨てる事はないだろうが、少しでも勉強に励まないと、テストの成績次第で留年や落大が容赦なくある国なので、親も子も気が抜けないのである。

 

 

さて、昨日は娘が習い事を再開した。

娘は倅と同じ日本の某武術に、しかし違う道場に小1から通っている。

どうして違う道場に通わせるような、ややこしい事をしているのかというと、初めは娘が1.5キロ程離れた場所の道場に、仲良しの子と通っていた。

習い事はどうしても夜になってしまうので、車がある友達の親のご好意に甘えて乗せていってもらっていた。

その内、倅も同じ習い事をさせようと思ったが、流石に

「倅もお願いできますか?」

と厚かましい事は言えず、それで現在の道場を探して、こちらは私と一緒にバスや路面電車を乗り継いでいくようになった。

 

ある時、娘の道場の内部事情があり、一時期閉鎖され、その後は3km程離れた場所で規模を小さくして再開した。

暫くすると、コロナ禍からロックダウンになり、習い事もできにくくなってきた。

その内、友達が辞めると言い出した。先生が厳しすぎるのが嫌なんだそうだ。

娘はどうするか聞くと、別に辞めなくても良いと言う。

ただ、アシがないし、いっそ、倅の道場に行くか?と提案してみたが、それはそれで嫌だと言う。

 

しかしここで急展開を迎える。

引っ越しである。

そう、偶然だったのだが、娘の道場は、秋冬は倅の転校先の小学校の体育館で稽古を行なっているのだった。

というわけで、アシがなくても徒歩で行ける距離となり、昨日は久々に行ってきたというわけだ。

 

行く前迄はかなり憂鬱だったようで、随分不安がっていた。

先生に久し振りに会うと、開口一発

「随分大きくなったなあ。道着は小さくなっていないか?」

と聞かれた。確かに・・・。

華奢なので着れるけれど、一応ワンサイズアップの物を注文した。

「いつ届くか分からないよ」

と言われたが、承知の上だ。それまでは、今の道着を着ると本人は話していた。

 

さて、一度家に帰ってから、また迎えに行くと、表情が明るくなっていてホッとした。

どうやら、仲間が優しく迎えてくれ、皆が娘と組みたがったらしい。

女子も数人いたので、それも良かったのだろう。

 

娘は来年は14歳になるので、このクラスを離れ、成人用クラスに移るが、時々合宿で一緒になったり、週1は成人用クラスの人と一緒に組んでやっていたりするので、全くの初見ではないだろうから、大丈夫かなとも思う。

 

親の都合からすると、一緒の道場の方が楽で良いのだが、既にそれぞれの人間関係が出来上がりつつあるので、通い続けるのであれば、子供達は自分達の道場で通いたいらしい。

2人とも帯の色なんてちっとも考えてなくて、後から来た子供達に抜かれていってしまいがちだが、のんびりやっていけば良いよと思う。