ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

いつの間にか逞しくなっていた。

土曜日、恒例の日本語補習校に行ってきた。

今回は娘は風邪の為に欠席。

私と倅で、電車に乗って行ってきた。

 

もうすぐ中央駅というところで、なんと手前の駅で下される羽目に。

てか、さっき倅がそんな事を言っていたような、、、でも私はそこまで注意してアナウンスを聞いていなかったので、乗客がバタバタ降りる時にようやく気付いた。

帰りも中央駅からは乗れなくて、市電で手前の駅まで行き、そこから乗るようになった。

時々仕事でミュンヘンの市電を使っていたから、なんとなく分かってはいるものの、私の街に行く電車は1時間に1本くらいしか鈍行で走っていないので、気持ちが焦った。

 

普段はハイテンションで喋ったり、絡んだりする倅が、この時ばかりは妙にしっかりしていて

「お母さん、こっちだよ。あそこにこう書いてるよ」

と言うではないか。

ミュンヘンまで電車で乗って来ても、大抵は地下鉄に乗るくらいで、市電は殆ど乗らないのに。

電光掲示板を見たり、騒音の中、早口で捲し立てるアナウンスを聞きながら、テキパキと指示を出す。

驚いて尋ねると、この駅は一度乗って来た事があるという。それは倅が幼児の頃の記憶であって、最近ではない。

 

いつの頃だったか、倅を連れてミュンヘン中央駅に行った時、電光掲示板を見て、帰りの電車の時刻を確認していたら、倅が消えた。

驚いてそこら中を探したが見付からず。

インフォメーションでも尋ねたが、首を振られた。警察に電話をかけてくれた。

まだ売店が多く立ち並んでいた時で、そこの店主の1人が

「もしかして、子供を探してるの?!」

と聞いてくれた。半狂乱で探す事約30分、倅がフラッと違うホームから出てきた。

気になる電車があって、そっちの方に行ってしまっていたらしい。

見付けた時にはもう涙で顔がぐしょぐしょだった。小さな倅をしっかりと抱き締めた。

傍にいた人達が拍手をして、もらい泣きしながら

「もう二度と手を離しては駄目だよ」

と言ってくれた。

 

これはほんの1例に過ぎず、その前もその後も、どんなに気を付けていても倅は何処かに行く度に行方不明になって、その度に私や夫や娘が探しまくって見付けていた。

なので、よくぞここまで、本当に無事に育ったものだと、いつも思う。

 

そんな事もあって、未だに手を繋いでしまうし、頼りない、どこかフワフワした、糸が切れた凧のような子供だと思っていたが、いつの間にか、こんなにもしっかりしてきているのだと驚いた。

 

さて無事に目的地まで行けて、その後も鈍行電車に乗り換えれた。

私等の住んでいる街に着いたら、夫が迎えに来ていた。

 

この日は、娘は夫と2人で家にいたが、植木の剪定をお願いしていたトルコ人がアポなしで来たようで、インターフォンを鳴らした。

夫は夏に耳の病気をして以来、難聴気味でその音が聴こえなかったが、幸いにして娘が聴いていて、夫に告げてくれたらしい。

トルコ人は、剪定の為に持ってきた道具で合うかどうかを確認したかったようだが、結局合わないと分かり、また2週間後くらいに来るとの事。

じゃあ、その時も夫がいた方が良さそうだね。

てか、平日だったら、私がいるのだけど、、、

まあ、あちらの都合もあるのだろう。

 

というわけで、この土曜日は子供達に助けられた。

 

娘の容態を気遣って下さるコメントや⭐️マークをありがとうございます。

なかなかのハスキーボイスになっていますが、それ以外は元気になってきました。

今が秋休みで良かったです。。(;´д`)