倅と2人で習い事(日本の某武術)に行った。
習い事に行く際でも、かなりテンションが高く、落ち着きがなく、こちらが気恥ずかしくなる程だった。
それで、良くないと思っていながらも、つい小言が多くなってしまった。
なんで君はそんなにカオスなんじゃ と。
すると、倅がすましてドイツ語で一言。
«Ordnung braucht nur der Dumme, das Genie beherrscht das Chaos».
愚か者だけが秩序を必要とし、天才は混乱(カオス)を支配する。
よもやよもや、アインシュタインが出てくるとはね。驚いて、聞き直したわよ。
(そういえば、アインシュタインも、そっち系の特性を持っていたと言われていますよね)
その後は、もう何も言わずに笑ってしまった。
さて、実はかなりショッキングな事件が起こった。
11月6日、ミュンヘン市内の衣料品店で57歳の無国籍の男に、10歳の少年が刃物で首と肩を切りつけられ、重傷を負わされたのだ。
昨日の電車での刃物切りつけ事件も怖かったが、今回の事件は、被害者が10歳という、倅とほぼ同年代の少年であり、しかも毎週土曜日に行くミュンヘンで起こった事だったので、余計に衝撃的だった。
この男もまた、電車刃物男と同様に、既に逮捕されている。何故、そのような行為に至ったのかは不明だそうだ。少年は重傷を負っていながら、命には別状はないとの事だが、こんな恐ろしい思いをした彼を考えると、胸が痛くなった。
今日の習い事には、倅より少し上の年齢の少年が、路面電車とバスを乗り継いでやって来ていた。
私達が彼の地域に引っ越したのもあり、途中まで一緒に帰った。
流石に、とっぷり日が暮れた道を1人で帰らせるわけにも行かないし、私達にとっても、初めてのルートだったので丁度良かった。