ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

ロマンチストな夫。

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今日から引越し開始となった。

今日の為に、荷造りと倅の送迎を繰り返していた。

子供の病院関係の予約もあったりしたので、なかなか思うように動けない時もあったが、とにかく今日から引っ越しとなった。

 

引っ越し先は中古のダブルハウスの半分で、7月後半にインターネットで新規物件として登場した。これもまた運命と言うべきか、夫に連絡し、すぐさま内見予約を取り付けれた。

普段は、かなり批判的な意見も多くなる夫も、今回は何故か了承。

あれよあれよという間に鍵をもらうところまで行った。

 

昨日は、不動産屋さんと売り手の人と私達とで最後の懇談をした。

その時に仰られたのが、私達以外にも数組が内見をしたが、最終的に売り手の方が、私達の人間性?を信頼して決定してくれたらしい。

 

何故この家を購入するに至ったのか。

・丁寧に住んでいるのが分かるから。

・庭がそれ程大きくないので、家庭菜園とか苦手な私達でもなんとかなりそう。

・実は外国に移住する予定なので、まだ全然使える家具を殆ど置いていくと言われた。

・リフォームの必要性がない。

私達は内装や家具にこだわりが殆どない。

だから、そのままそこに住むのも厭わない。

躊躇する事なく、この家に住めて嬉しいと思えれた。

 

さて今朝は、ストレスフルだったにも関わらず、夫が

「綺麗な格好をしてほしい」

と注文をつけた。

これから引っ越すのに綺麗な格好もないだろうと呆れたが、夫が「記念日だから」とうるさく言うので、取り敢えず、お洒落をした。

売り手の奥さんの方が移住先から一時帰国をして、私達を出迎えてくれた。

ドイツでは、一定数、海外移住をする人がいる。

大抵は初老か中年のお金持ちの夫婦で、寒いドイツよりも暖かい南の国に憧れていて、休暇はよくそこで過ごすのだろう。

このご夫婦もそんなタイプのようだ。

 

夫が、そんな彼女に

「お願いがあるのですが。自分達にとって、この家はとても特別な意味を持つのです。それでもし良かったら、これから僕は妻を持ち上げて、この家に入りたいと思います。それを写真に撮ってくれませんか」

と言うではないか。

だから綺麗な格好をしてくれと言ったのか!

私、付き合ってた頃に比べると、体重が凄まじく増えたんですが、、、大丈夫なんだろうか。

 

それでも夫はちゃんとお姫様抱っこをしてくれた。

いやーーーーー恥ずかしかったすよ。

こういうのを恥ずかしげもなくやる辺り、ドイツ人だよなあ。。。

 

奥さんは大喜びで写真を撮ってくれた。

そして

「私も夫がクリスマスにもみの木の下で、膝をついてプロポーズしてくれた時の事を思い出したわ!」

と言った。これもまた、すっごいロマンチック。

 

奥さんはご主人と愛犬と合流し、最後の別れを告げ、あとはもう、ひたすら掃除と荷物を運んで、子供達が来るのを待った。

子供達も自分も、狭過ぎる家に慣れていたので、新しい家にまだ慣れてなくて、ソワソワしていた。

「ホテルみたいで、まだ落ち着かない」

と娘は言っていたが、それでも自分の持ち物を、貴女の部屋のクローゼットに入れてごらんと話すと、嬉しそうに入れていた。

 

まだまだ引っ越しは始まったばかり。

明日は日本語補習校のオンライン授業の後に、また荷物を運び込む予定だ。

助っ人のあてもできたので、予定より、早く引っ越しを完了したいものだ。

 

◆◆おまけ◆◆

夫が買い物で子供達の為に買ったマイクラのマグカップ。

可愛いです。

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