あと3日でバイエルン州は夏休みとなる。
北の方では既に夏休みに入っており、時間差で長いバカンスを楽しむ。その方が渋滞やら密を避ける事ができるので、得策だなとは思う。
今週は子供達は授業らしい授業は持たず、クラスや学年での行事に勤しんでいる。
下校時には、今迄学校に置いていた教材一式をぼちぼち持って帰ってくる。
今日はギムナジウムでは体育祭がある予定だ。
一緒に行く子が雨が降るから、それっぽい用意もしていたようだが、ありがたい事に杞憂に終わりそうだ。
数年前に日本で買った大きな水筒はこういう時に重宝する。
そんな娘の小学校時代の作品↓
授業中にフクロウを作ったそうで、1階ロビーに展示されていた。
どの子供のフクロウも個性的で可愛かった。
娘のフクロウは1番大きく太っちょで面白かった。
フクロウに見えない所がポイントだ。
ボタンの目は花の形になっている。耳に見える横にある赤いそれは羽だと言う。
実はかなり細かく縫っている為、高評価を頂いた。
娘はこのフクロウ?のぬいぐるみ??をビックマックと命名して、枕代わりに愛用している。
お次は倅の作品↓
倅が作ったのは中央の毛糸で編んだ模様で、これを布袋に縫い付けるのを先生と一緒にやったのだそうだ。
娘が小2の時は、確かエプロンにイニシャルを縫っていた。縫う練習をするのが授業の一環だったので、なかなかのアイデアだなと思った。
私が小4の頃に女子だけは家庭科の時間に裁縫があったりしたが、今の日本は男子もするのかな?
こういうのは男子も一緒にしても良いよね。
ところで先日、倅が休み時間にコケて怪我をして帰ってきた。
絆創膏を貼ってもらっていたが、怪我が思ったより酷く、帰宅してからきちんと手当をした。
どうもドイツの学校には保健室がないようで、この絆創膏は事務室で貼ってもらったらしい。
そういえば、教室の後ろにはソファが置いてある。
気分が悪くなったり眠くなったりする子供は、そこで暫くは休むようになる。
親に電話を入れて、家に帰らせるかの判断を仰ぐ。
親が仕事等で不在の場合は、子供は帰宅できないから、ソファで休むのだ。
保健室がなくて保健の先生がいないというのは、結構衝撃的だったりする。
給食の時間や掃除の時間もない。
弁当を持っていくが、お昼ご飯休憩などないので、休み時間に小腹が空いたら、手軽に食べれるような物に必然的になってしまう。
掃除の時間はなく、掃除会社が派遣されて、放課後に掃除をしていく。
なので小学校の子供達は、昼過ぎに下校してから昼食を取る。
学童に行っている子供はそこで食べるが、2時まで預かってくれる学校管轄の託児所の場合は弁当を2つ持参していた。(あくまでも、うちの子の通っている小学校の場合)
ギムナジウムでは学食で注文して食べれる。
ネットで予約注文を予め済ませるようになる。
また学年が上がると、学校外で適当に買って食べる事も許される。
娘も友達と示し合わせて、毎週〇曜日はピザを買って食べる、という風にしていた。
そういうのもあるからか、独日ハーフの子供達の多くは、日本に帰国した際には、体験入学して日本式の給食や掃除の時間に憧れているようだ。
娘は制服や、先輩後輩といった校風なんかにも憧れがあるらしい。特に今、日本のアニメを観ていると、一目置かれる生徒会長とか憧れの君がいるシチュエーションというのは、現実のドイツの学校にはないので、興味があるようで、
「お母さんの時代もそうだったの?」
と聞いてくる。
ないものねだり なんだろうなとは思うが、そうやって日本の事に興味を持ち、好きでいてくれるのは、やっぱり嬉しいものだ。