夜の8時から夫が帰宅する9時半頃までは、娘が按摩をしてくれながら、自分のタブレットで歌を聴かせてくれたり雑談をしたり絵を描いたりする時間となっている。
本当は倅をもっと早くに寝させたいが、長期ロックダウンで習慣化されてしまい、就寝が遅くなってしまうのが痛いところだ。
少しずつ改善してくれたらと日々健闘している。
さて、昨夜は娘が歌を聴かせてくれた。
まず彼女のお勧めの歌を聴かせてくれ、段々調子付いてきて、知らない内に歌えるものは3人で合唱をしていた。
その内、私も聴きたくなった懐かしい歌が出てきたので、娘に出してくれるようにお願いした。
こちら、エアツケビルゲ地方のDe Randfichtenという3人組で、バリバリ方言で歌っている。(スペルがドイツ語っぽくなくても、方言を表しているのでご了承下さい。)
いわゆる大衆音楽、日本で言うところの演歌にあたるポジションかもしれない。
『ミヒャエル爺さんはまだ生きとるか』という歌だが、私がドイツに来た頃に随分流行っていた歌だ。
エアツケビルゲのある村に住んでいるミヒャエル爺さんが床に臥せっていると噂になり、心配になった人達が様子を見にいくと、どっこい、まだ生きていた。あ〜良かった!!という歌である。
昔の、人間がおおらかに生きていた時代、電話もなかった時代は、村人の誰かの体調が悪くなると、大丈夫なんだろうか、心配だ、と言い合っていたのだろう。
そして病気の人がいたら、見舞ったり看病したり手助けしたりして、村人同士で支え合い助け合っていた。
そんな時代のお話をモチーフにした歌だ。
軽快なリズムと共に、音楽家の合図で、観客が一斉に
「爺さん、生きてる!良かった良かった!!」
と手を万歳して歌うパフォーマンスもある。この一体感がなかなか素敵。
こちらは別バージョン。
義母がその昔、療養をしていた地にDe Randfichten がコンサートに来たそうだ。
「3人とも大きかった」
とのコメント。まあ、北の方は高身長の人が多いからな。