夫の知人の初孫の名前が「フリッツ」だなんて、かなり衝撃的だった。
フリッツなんて、最近はちっとも聞かなくなった。小話で有名な『吉四六さん』くらいの知名度がある。要するに、祖父母世代に流行った名前だ。
最近は古い名前を好んでつける人も多い。
うちの倅も3人の祖父の名前から付けられている。
だからからかわれてしまうかも、と娘は言っていたが、それよりも何よりも、私達にとっては『進撃の巨人』の初代壁の王フリッツ王だったり、始祖ユミルがいた時代の長フリッツ王を連想させる。
『進撃の巨人』はダークファンタジーではあるものの、登場人物の名前はリアル。
ライナー、アルミン、アニ、トーマス、サシャ、キヨミ様なんて知人にいるし、キャラクター達の苗字だって普通に存在する。ある人気キャラクターの苗字はうちのアパートの大家と同じだったりする。
因みに、フリッツという名前は、フリードリヒ(平和的な指導者という意)の愛称として知られている。
『進撃の巨人』のフリッツ王のフリッツは苗字である。
このように西洋では名前としても苗字としても使われる事がある。
夫の苗字は名前にも使われやすい。
ある時、夫はプロジェクト先の会社で親しくなった人がいて、偶然にも、この人も名前のような苗字だったそうで、2人で大笑いしたらしい。
そういえば、私達は日本で結婚式を行ったが、〇〇様の箇所に、苗字ではなく、夫の名前が記されていて苦笑してしまった。なので、親戚は暫くの間、私のドイツの苗字を勘違いしていた。
今でも時々、子供達は名前と苗字を間違われている。
ともあれ、
フリッツ君の健やかな成長とご家族のご多幸をお祈りします。