子供達がまだ小さかった頃、せがまれて、何度も読んだ本がある。
それが、この本『ダンプえんちょう やっつけた』である。
ふるたたるひさんは名作『おしいれのぼうけん』の作者でもあり、こちらは子供の頃読んだ記憶がある。挿絵もまた、たばたせいいちさんで、『おしいれのぼうけん』コンビの本となる。
『ダンプえんちょう やっつけた』は大人になってから、知人と本の交換をした時に教えてもらい、これが子供達にも好評だったので、帰国した時に書店で購入した。
ダンプ園長が思いっきり容赦なく子供達と遊ぶサマが痛快だ。
子供達が一丸となって園長と戦う。
工夫を凝らして、どうやったら園長に勝てるか、皆で知恵を絞るのだ。
昭和の描写がそこかしこあり、思わずノスタルジックに浸ってしまう。
本の中には幾つか歌があり、即興で歌ってみると、子供達のウケが良かった。終いには、娘が
「私も一緒に読む!」
と言って、彼女のお気に入りのキャラクターの箇所は娘に任せて読んでもらった。
そうやって子供達と一緒になって読める本だった。