ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

倅の学習問題。

倅は注意欠陥多動性障害と自閉症スペクトラムを持っている。

今迄ずっと傍で学習の手伝いをしてきて、もしかしたらと思う事がある。

それはLDと呼ばれる学習障害もあるのではないかというものだ。

 

LD(Learning Disability)は、知的な遅れはないものの、「聞く」「読む」「話す」「書く」「計算、推移」に困難が生じる障害の事で、読む事が苦手、書く事が苦手、または計算が苦手なタイプがあり、倅は主に読んだり書いたりするのが苦手な感じだ。

 

こちらに関しては、キチンと診断してもらっていないので、自分の憶測でしかないが、疲れていたら鏡文字を書いたり、字にまとまりがなかったり、文字をよく飛ばして読んでいるのを見ると、そうなんではないかと思っている。

 

どのようにしたら、倅の困難を軽減できるのか悩んでいるが、大変参考になるブログを少し前に見つけたので、紹介したい。

 

www.oyakudachigakusyuu.com

 

パンダマンさんのブログを参考にして、タブレットでドイツ語の本を読む際に、文字を大きめに設定してあげると確かに見やすいようだ。読む時に文字を飛ばす事も減ったように思う。

漢字の練習は書き順が分かりやすいように、紙に大きく書いてあげると理解しやすいようだ。

個人的には、片仮名は漢字を覚える上でとても重要だと思っている。

娘に日本語の文字を教える時、片仮名と漢字を同時進行で教えて失敗したと痛感した。

なので、倅には平仮名の次に片仮名、そして漢字を教えるようにしたので、片仮名が娘よりも定着しているようだ。

漢字をよく見ると、片仮名の組み合わせで出来ているようなので、倅には漢字を分解して教えるようにしている。

すると、書き順も、そして漢字そのものも覚えやすいようだ。

 

またフォントはゴシック体が良いというのを何処かで読んだ。

日本語の書体の場合は、UDデジタル教科書体というものが開発されたらしい。

ただ見る限りでは、小4の国語の教科書はどうやら一般の教科書体なので、それで読みにくいのかもしれない。

試しに、倅に一般の教科書体とUDデジタル教科書体を見せて、どちらが見やすいか聞いてみると、UDデジタル教科書体と教えてくれた。

 

さて、倅のタブレットには幾つかフォントがあり、それを見ながら、倅にどれが1番見やすいかを聞いてみた所、Helveticaというフォントが1番見やすいと言っていた。

 

 

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出典:Pinterest

 

Helveticaは欧文フォントの定番なもので、よく使われている。

色々な太さがあるが、倅はしっかりとしたものが良いらしい。

フォント、私なんかもWordで文章を書く時にたまに変えたりするが、発達障害の人にとって、とても重要のようで目から鱗だった。

現地校からもらう宿題や課題、そして借りている教科書の文字も、時々読みにくいものがある。日本の教科書でも、国語と算数とではフォントが違う。算数は少なくとも2種類のフォントを用いているようだ。(算数のフォントの方が見やすいと倅は言っていた。)こういうものを見ると、1冊の本を制作するのも色々な工夫があるのだなと感慨深い。