倅は注意欠陥多動性障害と自閉症スペクトラムを併せ持つ発達障害児だ。
そのように診断されたのは、彼が6歳くらいの時だ。
それもあってか、学校で悪目立ちする時期があり、周りの反応から本人は自信を失くし、苦しむ事がある。
親としては、そんな倅を温かく見守ってあげたいと思いつつも、このままでは倅の悪目立ちは変わらない。このまま大人になると倅が苦労するだろうし、他者に迷惑をかけるようになってはならないと、かける言葉を色々と悩んでしまうのである。
そんな時にこの本は大変役に立つ。
偉人と呼ばれている人は、誰もが聖人君子であるわけではない。
大成した人であっても、時には大失敗を冒す。
そんな彼等の失敗談は、失敗が多い倅のようなタイプにはとても響くようだ。
既に自分が知っている逸話(失敗談)もあれば、全然知らなかった話もある。
読み仮名が振られてあるので、倅のように海外に住んで、日本語を学んでいる子供にも読みやすい。
一緒に読んでいくと、偉人達の冒した失敗談から自分にも当てはまるものが出てくる。
だから余計に、教訓が生きてくるのだと思う。