私がリモート飲み会に参加する際は、できるだけ話をせず、聞き役に徹する努力をしている。というのも私は非社交的で盛り下げ上手だからだ。
その場の雰囲気を確実に凍らせる自信がある。
そんな私が、たまにではあるが、何故か飲み会に誘われる。
非常にありがたいのだが、盛り下げ上手の名にかけて、ここは喋らずに静かに拝聴し、場の空気を凍らせないようにせねばならない。
しかし中には気を遣ってくれる人がいて、私にも話を振ってくれるのだ。
私は相槌だけで充分です、、、と心で思いながら、しどろもどろしながら話を始める。
その内に社交的な人や話し上手な人が喋り出して、結局そちらの方に話が流れていくので、私は少しホッとするのだ。
社交的な人の話を聞くのはとても面白いし、自分もたまにはこんな風に話せたら良いなと思うのだが、性格からして、そういう風には到底なれない。
最近はアニヲタ道を突き進んでいる感が否めず、あろう事か、ついそれが出てしまいがちになる。
先日もやらかしてしまった。
ヲサレさんに、あろう事か
「推しは誰ですか?」
と聞いてしまったのだ。ワイングラスを片手にノーメイクであっても、とても綺麗で、絶対にそういう世界には身を置いていそうにないタイプの人に、つい聞いてしまった。
だって、お子さんがフィギアを集めていて、それを飾ってるんだもん!
そりゃあもう、聞くしかないじゃん!!
当然、周りは凍りついたさ。
・・・嗚呼、聞くんじゃなかった。聞くんじゃなかった!!!
機転の効く人がその後、上手く話をそらせて、違う話題に変えてくれた。
こういう時は、きっと
「うちの倅も好きなんですよね。あれ、面白いですよね」
が正解の回答だったのだ(反省)
そして自分はガッカリと肩を落としてしまうのだった。
それでも、また誘われれば、都合が合えば飲み会に参加する。
やっぱり話を聞くのが面白いし、参考になる事がとても多いからだ。勿論、その場の雰囲気が楽しいというのもある。
昔の自分はそうではなかった。
社交的ではないので、複数で飲むのは芝居仲間くらいしかいなかった。
あとはサシで飲むくらいだった。
しかし子供ができて、そちらの付き合いも多くなってくると、機会があれば、こういう場にも顔を出すのも悪くないと思うようになってきた。
まあ、誘ってくれるうちが花という事で。
きっといつか、的を得た返しができるようになる、、、かもしれない。