娘の友達に、悪魔か魔女になりたいという子がいるらしい。
それで冗談で、天国と地獄のどちらに行きたいか聞いてもらったら、即答で「地獄」と返ってきて仰天した。
そもそも地獄の概念というのは、どこからきているのだろうか。
古今東西、どの宗教でも黄泉のような場所があるとされ、死後は黄泉の世界で暮らすと言われていた。
イスラム教やキリスト教、仏教には地獄の定義がある。
悪行をした者は死後も尚、魂は苦しめされるというものだ。
だから悪い事をしないで善行をせよと教えられた。
ダンテは『神曲』で、地獄篇、煉獄篇、天国篇からなる三部作の長編叙事詩を、自身の御国言葉のトスカーナ方言で記したそうだ。
罪多き人々は、様々な地獄コースに振り分けられて行かされるようになるのだが、そうなると、物凄く稀な人以外は天国の門をくぐれないのではないか、という程、実にバラエテイに富んでいる。
しかし、娘の友達を私も知っているが、全然そうな風には見えないのだけど。。人は見かけによらないものだな。
個人的には白仁成昭の『地獄』の絵本の方が視覚にモロに訴えるから怖いかも。
因みに、夫はダンテの『神曲』をプレイモービルで紹介したYoutube動画を見つけて、それを家族で見たが、知り合いからドイツ文系学生の中では、結構人気のある動画だと聞き、驚いた。
但し、短時間で紹介している為、随分簡潔になっているので、これだけを見て試験に挑むという強者には物申さねばならない。
それって、歴史の試験でつい銀魂キャラの名前を間違えて書いてしまう学生と、何となく似ている気がする。
いつの世も、古今東西の思考パターンは余り変わらないらしい。