どうやら2019年夏に実写映画まで公開されたドイツ児童文学。
現在、16作あり。
まだまだ続きそうな気配。
こちらは映画版のストーリーをCDで聴けます。
Mein Lotta-Leben. Alles Bingo mit Flamingo!: Das Original-Hoerspiel zum Film
- 作者:Pantermueller, Alice
- 発売日: 2019/08/29
- メディア: CD
娘が小1の時、学童の図書コーナーで出会った本だ。それから読書好きになったので、親としてはロッタ様々である。家にも全巻が揃っている。もうそろそろ買わなくても良いかとも思ってはいるが、リピート率はかなりのものだ。
主人公のロッタはドイツの総合学校に通うごくごく普通の女の子だ。
総合学校というのは、最近出来た学校形態で、所謂、普通科学校と実業学校の一貫教育学校の事だ。普通ドイツでは、小4に1年かけて行われる試験の平均点で小5からの進路が決まる。
一般的にギムナジウムは大学進学する為の高等中学校、レアルシューレは主に近代語、または自然科学科を強調する高等中学校、そして将来職人の道に進む子供が行くミッテルシューレ(中学校)がある。総合学校はあまり見かけない。因みに、私が住んでいる街にはない。
萩尾望都先生の名作『トーマの心臓』はギムナジウムを舞台にしている。昔は男子校があったらしいが、そういえば見かけない。(女子校はあるが)
話がそれた。元に戻そう。
主人公ロッタはお堅い小学校教師の父と買い物好きの母、そしてヤンチャな双子の弟、生きてるのか死んでるのか分からない亀のヘーフィックと暮らしている。
ある日、母親が行きつけのインド雑貨店で縦笛を買ってロッタに贈ったのがきっかけで、ロッタの周りでヘンテコな事が起こるようになる。
親友のヲサレ少女シャイエンと優等生でメガネ小僧のパウルと一緒に、ワイルドラビットというグループを作り、高慢ちきなベレニカ率いる女子グループ(ラマーガールズとロッタ達が勝手に命名)に対抗するべく、策を練る。
インドの縦笛以外はドイツの子供の日常がたっぷりと楽しめる。
ヘタウマな絵は、どことなく、さくらももこ先生の画風に似ていなくもない。グッズも出ていて、人気さが伺える。
普通の女子が書いた日記風に仕立てていて非常に読みやすい。
結婚してから現地に来て、語学学校でドイツ語を習った自分には分からない単語もちょくちょくあるのだが、つまりは生きたドイツ語の日常会話が楽しめるのも利点だ。