ちりやま日記

ドイツで子育てのあれこれ、本やドラマや動画の感想等を綴っていきます。

靴の話。

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幾度目かの雪が降った。

やったー!!と子供だけでなく、大人の私も浮かれた直後、恐ろしい事に気付いた。

なんと靴のソールの部分が剥がれていたのだ!!!

 

最近、FFP-2マスクのせいで、余り外に出てないから、全く気付かなかった。

少なくとも先週、小学校に宿題を届けに行った時はなんともなかったと思う。

いやいや、そういえば、なーんか違和感があったんだわ!

でもまさかソールが剥がれていたとは。

 

しかし問題がある。

 

現在ロックダウン中で、殆どの店は閉まっている。

開いてる店もあるが、何処が営業しているのかが全く分からない状態なのだ。

靴屋はおろか、きっと修理屋なんて開いてない。そう思っていた。

 

さて、私はヲサレに全く疎く、通常、安物の靴を買って、それを1シーズンで履き潰すのだが、この靴には少々思い入れがある。

 新婚当初、初めての夏の長期休暇で訪れたデンマークで、夫から買ってもらったのだ。

何故か乗馬クラブ専用の店に入り、そこでその靴を購入した。そんなに高くはなかったが、安くもなかった。

飽きがこないシンプルなデザインの靴は乗馬で使うからか、底がしっかりしていて丈夫だった。

修繕を繰り返しながら、かれこれ20年以上も、その靴を冬になったら履いている。

茶色の皮がくたびれた感じになってきたが、履き慣れた靴をどうしても手放す気にはなれなかった。

 

今日は子供達の歯の矯正で街中まで出ていった。

帰りに道の向かい側の靴の修理屋を見ると、灯台下暗し、なんと開いているではないか!

 

それで大急ぎで持っていって修理できるか聞いてみた。

 

「この靴、随分くたびれてるね。どうしてここまで放っておいたんだい」

修理屋のトルコ人の兄ちゃんが呆れ顔で言った。

私は返答に困ってしまった。

 

次にソールが剥がれたら、もう捨てるしかないだろうか。

それまで、もう少しだけ、お世話になります。