幾度目かの雪が降った。
やったー!!と子供だけでなく、大人の私も浮かれた直後、恐ろしい事に気付いた。
なんと靴のソールの部分が剥がれていたのだ!!!
最近、FFP-2マスクのせいで、余り外に出てないから、全く気付かなかった。
少なくとも先週、小学校に宿題を届けに行った時はなんともなかったと思う。
いやいや、そういえば、なーんか違和感があったんだわ!
でもまさかソールが剥がれていたとは。
しかし問題がある。
現在ロックダウン中で、殆どの店は閉まっている。
開いてる店もあるが、何処が営業しているのかが全く分からない状態なのだ。
靴屋はおろか、きっと修理屋なんて開いてない。そう思っていた。
さて、私はヲサレに全く疎く、通常、安物の靴を買って、それを1シーズンで履き潰すのだが、この靴には少々思い入れがある。
新婚当初、初めての夏の長期休暇で訪れたデンマークで、夫から買ってもらったのだ。
何故か乗馬クラブ専用の店に入り、そこでその靴を購入した。そんなに高くはなかったが、安くもなかった。
飽きがこないシンプルなデザインの靴は乗馬で使うからか、底がしっかりしていて丈夫だった。
修繕を繰り返しながら、かれこれ20年以上も、その靴を冬になったら履いている。
茶色の皮がくたびれた感じになってきたが、履き慣れた靴をどうしても手放す気にはなれなかった。
今日は子供達の歯の矯正で街中まで出ていった。
帰りに道の向かい側の靴の修理屋を見ると、灯台下暗し、なんと開いているではないか!
それで大急ぎで持っていって修理できるか聞いてみた。
「この靴、随分くたびれてるね。どうしてここまで放っておいたんだい」
修理屋のトルコ人の兄ちゃんが呆れ顔で言った。
私は返答に困ってしまった。
次にソールが剥がれたら、もう捨てるしかないだろうか。
それまで、もう少しだけ、お世話になります。