折角の日本滞在なのだから、近場でも良いので一泊できないかと思い、ネットで調べて京都に行く事にした。
とはいえ、京都は名所が沢山ある。
それで、ホテルや京都駅からアクセスしやすく、京都といえばここかなと思う清水寺を選んだ。
日本のホテルはほぼ何でも揃っているので、必要最低限の荷物をリュックサックに詰めて出発できるのが嬉しい。
午前中に京都に着いたなら、ホテルに行く前に清水寺に直行だ。
他の観光客等に混じって、清水寺方面に向かうバスに乗り込んだ。やって来た場所は違えど、目的はほぼ一緒だから、降りる停留所も同じで間違える事がない。
停留所『五条坂』で降りてから、あとは坂を歩いてひたすら登る。
着物のレンタル屋が多く、着付けてもらった観光客が下駄や草履で闊歩する様も勇ましい。
こういう発想は良いですね。
地元でも夕方頃に浴衣で歩く若い人がいて、風流だなぁと思う。
Youtube動画で見たけど、着物警察がいるんだってね。
個人的には衿合わせは間違えてほしくないけど、履き物がサンダルになっているのは勘弁してあげてほしいかな。
下駄や草履を履き慣れてない人にとっては、歩くのも大変だろうしね。
外国から来た人にとっては、着物を着て清水寺に行った事が良い思い出になっていたら良いな。
私等は途中、塩チャージと水分補給で何とか乗り切ったが、容赦ない炎天下に倒れるかと思った💦
娘はしょっちゅう虫刺されの被害に遭うので、長袖のTシャツに長ズボン、靴下とスニーカー。そして虫刺され防止も含まれる日焼けクリームを塗っていたからか、今回は刺される事がなかった。
清水寺は小学校の修学旅行以来だが、その佇まいは圧感だった。
母は京都が好きで、何回か一緒に行ったが、今回は足や目が悪くなっているのもあり、旅行は諦めた。
そんな母の為に、LINEのビデオ通話で清水寺からの風景を見せた。良い時代になったなぁと思う。
夫にも見せたかったが、時差で通話が出来なかった。
それからまた山を降り、歩いて宿泊先を目指す。
京都の道は大変分かりやすく、方向音痴の私でも迷わずに辿り着けた。
一泊したホテルは大変良くて、こちらも大満足だった。
翌日は奈良を目指そうかとも考えたけれど、結局、京都の寺を何ヶ所か廻って家路に着いた。
倅は相変わらず、小学校時代の事を愚痴る。
そしてこれから始まるギムナジウムでの生活に不安を覚えているようだ。
性格だから仕方ないのだろうけど、束の間の日本滞在を楽しんだら良いのにな。
というか、ここで沢山の栄養をつけて心を満タンにして帰ってほしい。少々の困難に遭っても笑い飛ばせるくらいになってほしい。
私なんかでも相当時間がかかったし、口で言う程容易くないのだけど、日本滞在が倅にとって実りあるものでありますように。