こちらでは、明日からまたロックダウンをしながらの生活が始まる。
日本の一部の地域も緊急事態宣言を受けて、様々な対応が取られていると思う。
ここバイエルンでは、前からあった21時から翌朝5時までの外出禁止に加え、公共や個人の住宅地に於ける複数人の滞在を、更に年齢制限する等の処置が取られた。
相変わらず、飲食店は注文のみ、スーパーやドラッグストア以外は閉まっている。
また旅行目的の日帰りの遠足で、自治体から15キロ以上離れた場所へ出掛ける事を、今回から禁止された。
これらは数値が下回らない限り、撤廃する事はない。
当面、1月末までの適用期間となるが、場合によっては、もっと長引くかもしれない。
2月のカーニバル週間(ファッシング)はどうやらなくなるという話だ。
子供達の通う学校は、
小学校はビデオ講習をする予定。場合によりオンライン授業も考慮中。
ギムナジウムは時間割通りをオンライン授業(teams)で行う。
となりそうだ。
こちらは1月18日迄に、数値が大幅に下回った場合、開校再開する可能性が出てくるが、個人的には現状から見て、多分無理なんじゃないかと思っている。
不幸中の幸いか、私の子供は2人共、友達に会いたいと言った事はない。
雪が降ると外に出たがるくらいで、誰かの家に遊びに行きたいとか会いたい友達がいるとかいうのはないようだ。
仲良しはいるし、会ったら遊ぶのだが、わざわざ約束を取り付けてまでは遊ぶ必要がないようだ。
まあ、狭い我が家に来てもらえないし、今は訪問なんかはご法度状態だから、そう考えると、社交的だったり、友達とお出かけをするのが大好きな人に比べると、長期間のロックダウンで家に篭りっきりであっても精神的に楽なのかもなあとも思う。
ま、自分もそうだしな。遺伝というものだろう。
さて、子供達はエンドレスゲームという創作ゲームをして遊んでいる。
ゲームといっても、テレビゲームやコンピュータゲームの類ではなく、自分達のオリジナルキャラクターやお気に入りのキャラクターをコラボさせて、2人で独自のストーリーを展開させるのだ。
一応ルールがあるようで、例えば、ドラえもんが登場するなら、ここでは「ドラえもん」と言わず、「青いロボット」として話に登場させる。
どうも2人ともが熱中していて、特に倅がやりたがるようで、娘も時間がある時は、いつも2人で遊んでいる。
所謂おままごとの一種といえば良いだろうか。道具を使わないおままごと。
そういえば、私も子供の頃、妹と毎晩やっていた。
その前は自分1人で好きなキャラクターをコラボして、夜な夜なオリジナルストーリーを作っていた。
その後、妹と2人で誰がどの役をするかを決めて、大まかなストーリーに沿って話を進めていった。眠くなったら、翌日に続きを作った。
当然、キャラクター達が勝手に動き出し、ストーリー通りにいかない時もあった。
それでも、ある程度内容が進んだら、今度はそれをノートに書いた。そうやって作った2人だけの同人誌が何冊もあった。
人の思考回路は大体似たように発達していくのだろうか。
私達は両親にはこの話をしなかったが、子供達は今どういう展開なのか私に教えてくれる。
それを相槌を打ちながら、こちらも聞く。別に口出しはしない。
因みに、このゲームをしている間の2人の会話は全てドイツ語になる。
子供の発達を考えると、年齢の近い者や親以外の大人とのコミュニケート、つまり社会教育はとても重要だ。
それは規律や社会の常識を学習するのに加え、言語発達や創造力を更に豊かにするからだ。
今は友達と学校で会えない状態であるから、こうやって姉弟2人で一緒にお話作りをしながら遊んでいき、外に出た時の為の準備をしていくしかない。
人の気持ちを汲み取りにくい倅にとっては、特に大事な気がする。