11月末。
早いもので、あと3~4回程の家庭訪問を残すのみとなった。
12月9日と11日には学校と学童で面談がある。そこに家庭訪問員も同行する予定だ。
現在の倅は投薬無し加配無しの状態で、物凄く大きな問題があるようには思えれない。もしかすると、そういう問題が新たに来るかもしれないが、取り敢えずは、宿題を一人で学童でこなし、テストの成績も良い。
他者とのコミュニケートが難点ではあるが、それでもポロポロと友達の名前が出てはきている。まるっきりいつも一人でいるわけではなさそうだ。
思えば、あの時、普通の幼稚園から療育園に転園しなければ、ここまで辛い想いをしなくてもすんだのか。
それとも病院で検査を繰り返さない方が良かったのか。
はたまた、療育園に1年長くいかせない方が良かったのだろうか。
療育園が加配をしつこく要求しても、断り続けるべきだったか。私には未だに分からない。
しかし結果として、現段階では、私達の願い通り、加配無し投薬無しで、普通の小学校へ入学している。鬱になるくらいしんどい状況であってもだ。
人間万事塞翁が馬
思えば、私の人生はいつもそうだった。倅は私に似ているから、そうなってしまうのだろうか。
まだまだ油断はできないけれど。
でも絶対に倅も娘も良い人生を送れるように祈っていくしかない。
家庭訪問員が来た時、まだインオフィシャルだがと前置きをした上で、今迄の経緯を
「一保育士の一方的な妄想を鵜呑みして、社会福祉事務所が自分をここに来させ、貴女にとってはトラウマになっているのがよく分かる。しかし、自分が見た限りでは、保育士が言うような虐待があるように思えれないし、寧ろ、しっかりと療育している。なので、強制保護法は絶対に執行されない」
彼女が来る前に、つまり夏休み頃には取り外せれてはいたのだが、この3か月半、家庭訪問日になると必ず鬱になり、精神的にきつかった。
家庭訪問員の人柄もあって、子供達は彼女が好きだったし、私も少しずつ心を開くようになってきた。
一番嬉しかったのは、学校での問題を話す時、倅の障害のせいではなく、単に相手と相性が悪かったと言ってくれた事だ。そして必要ならばと、スクールカウンセラーをアドバイスされた。
学校と学童の面談で、どういう話になるか。
やっぱり加配をつけろ、とか、然るべき学校や施設へ行けとでも言われてしまうだろうか。
私は今、倅の食生活を変えるように努力している。
完全には無理だが、グルテンフリーとカゼインフリーを試みている。
グルテンは小麦に、カゼインは乳製品に入っており、それらが大好物なので、完全に除去はできないが、極力口に入れさせないようにはしているつもりだ。
発達障碍は人によって千差万別らしい。
つまり、味覚もまた千差万別で、どの食品がその人の天敵なのかを知るには1年くらいは様子をみておかないといけないのだそうだ。
倅はチーズや小麦製品が好きだが、牛乳は飲まない。
なので牛乳の代わりに豆乳を飲んでいる。ドイツでも豆乳はあり、味が色々ついているので、飲みやすくなっている。
ゆるいグルテンフリー+カゼインフリーにしてから、便通が若干良くなった気がする。
食事療法ばかりが必ずしも良いわけではないだろうが、やって損はないと思う。